2013年02月18日

女たちのカーラー論争

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気心知れた女たちが5人も集まれば、「姦しい」など通り越して「女女姦しい」おしゃべりが途切れることもありません。ひとつの話題から次の話題へと連歌のように連なって、しんみりしたかと思えば大笑いしたりして。

中でもとりわけ盛り上がったのはこんなこと。
「カーラーを巻いて人前に出られる?」

いつの間にやら、YES-NOの大論争になっていました(笑)。

東の横綱は、毎朝ホットカーラーを20本巻くという艶やかな美女。
パートナーの前だろうが、宅急便のお兄さんの前だろうが全く平気だと言います。

かたや西の横綱は、4本のカーラーをご主人の足音が聞こえたらすぐに外すという、これまた美しい人。宅急便のチャイムがなった日には大慌てで頭からむしり取ると言います。

東の横綱さんにしてみれば、「カーラー姿も見せられないような緊張した関係なんておかしい!」になりますし、西の横綱さんにしてみれば、「そういう緊張感がだいじ!」となります。

どちらが正しくて、どちらが間違っているという問題でもありませんが、論争の間に頭をよぎったのは、アメリカと日本の夫婦の在り方の違いでした。

先回も書いた「アメリカの心と暮らし」の著者によれば、

「日本社会では夫婦はしっかり一体です。ですからお互いを褒める必要もないし、きれいに見せようなどという努力もしなくていい。夫は暑ければ妻の前でステテコ姿でもいられるし、妻も夫の前では化粧もしないし、おしゃれもしなくていい。なにせお互いに分身なのですから。

妻が書類に夫のハンコを押したり、夫の名前を署名しても別段不思議に思いません。だって夫婦一体なのですから。

ところが、アメリカ人の夫婦ではそうはいきません。メリーとビルが結婚しても、二人はメリーとビルのまま。それぞれ別の個人として、お互いに尊重し合っているので、メリーは夫の前ではいつもきれいにお化粧をしているし、ビルも妻の前で下着姿になることはありません。どんなに暑くても、たとえ家の中に二人しかいなくてもちゃんとシャツを着て、ズボンをはいています。お互いに違う人格の男と女としてふるまっているのですから、当然のことなのです。

もしメリーがビルの文書に署名をしたら、偽造罪になってしまいます。たとえそれが簡単な子供の学校宛ての連絡の手紙であっても、相手の名を署名することはありません。メリーはメリー、ビルはビルだからです。」

ということは、さだめし東の横綱は日本カルチャー代表、西の横綱はアメリカカルチャーの代表?

かくいう私は、たぶん、半分日本、半分アメリカ。
素顔のままでいることには抵抗ありませんが、カーラー姿で夫の前に出ることはできません。ちなみに5人の仲間たちは、CANが2人、CAN’Tが2人、残る1人は「カーラーなんて巻いたこともないから想像もできない!」でした(笑)。

By 池澤ショーエンバウム直美


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2月18日(月):二種類の生ハムとチョリソーのバラ園
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:47| Comment(2) | パートナーシップ
この記事へのコメント
カーラーをどう扱うかからで、日本とアメリカのそれぞれの夫婦関係を比較できるなんて、しかもナオミさんのその両方を経験されて、大変興味有る結論ですね!
Posted by M at 2013年02月19日 22:16
コメントをありがとうございます。「女たちのカーラー論争」、できれば男の方々のご意見もお聞きしてみたいです。Mさんは、奥様がカーラーを巻いたまま目の前にいらっしゃったらどうお感じになりますか?きっと男性方のご意見も、私たち5人の女たちのように、YesもあればNoもあるのでしょうね。面白い!
Posted by M様へ at 2013年02月20日 00:37
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