2013年02月16日

日本式&アメリカ式バレンタインデー

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一昨日のバレンタインデーに運転しながらラジオを聞いていたら、最近では女同志でチョコレートを贈り合ったり、自分へのご褒美として贅沢チョコを買ったりすることも増えてはいても、まだまだ「女性→男性」というのが主流だとか。となれば、この日本的戦略にまんまと乗せられて、贈られたチョコの数を数えながら一喜一憂する方々も多々いらっしゃるということでしょうか。

ある青年からユーモアたっぷりのこんなメールが届きました。私の親しい友人の息子さんです。

「お母さん以外からチョコをもらえませんでしたので、ナオミさん、もしよろしければ僕にチョコをくださいませんか。」

数年前に初めてお会いして以来、「颯爽とした素敵な女性だなあ」と、ひそかに憧れていた方が、偶然にも長いことワシントンDCに暮らしていたことがわかりました。となれば、おたがい何となく親近感が増すもので、彼女が早速、自著の「アメリカの心と暮らし」(木村恵子著、2008年、冨山房インターナショナル)を送ってきてくれました。表紙はワシントンの町のイラストです。

私のようにフラフラと行ったり来たりばかりしている者とは違って、ご家族ともども22年もアメリカで暮らしてきた方です。腰のすえ方が違えば、見えてくるものの広さ、深さも違います。

「30代から50代という人生の成熟期をアメリカで過ごせたことは、私にとってなんと幸運なことだったでしょう。私はアメリカ社会の中に住んで、まるで水を得た魚のように自由に、楽しく暮らしてきました。アメリカという国が移民で成り立った国であるために、私のように肌の色が違い、まともな英語も話せないような者でさえも『仲間』として受け入れてくれる、おおらかさがあったからです。」

そんな彼女が書いた本はみずみずしい感性に溢れ、アメリカという国に根付いて暮らした者だけが持つ視点に、「なるほど、そういうことだったのか!」と学ぶことだらけです。「そう、そう、その通り!」と共感することだってたくさんあります。

バレンタインについて、恵子さんはこんな風に書いています。

「アメリカでは老若男女関係なく、みんながこの日を祝います。幼児から老人まで、みんながバレンタインのカードを交換するので、アメリカではこのバレンタインの日が、一年で一番カードが売れる日なのです。

子供たちはクラス全員とカードを交換するので、前日はカード書きに大忙しです。(中略)チョコレートやお花を贈る人もいます。でも義理チョコなんていうのはありません。」

たしかに、私のアメリカの友人たちも、バレンタインには夫婦でプレゼントを交換したり、家族で特別な食事に出かけたりしています。私たちも一緒にいる時には、そうした「アメリカ式両面通行バレンタイン」の習慣に則っています。たまたま離れている時には、朝一番に夫から「Happy Valentine's Day!」の電話が入ります。バレンタインデーとはどうやら、男も女も関係なく360度に愛情や友情を表す日のようです。

とはいうものの、女→男の「日本式一方通行バレンタイン」にだって良いところもあります。お世話になっていながらなかなかお礼の気持ちを表す機会がない方々に、バレンタインにかこつけて、本命チョコでも義理チョコでもない「ありがとうございますチョコ」をお贈りすることができるのですから。

By 池澤ショーエンバウム直美


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2月16日(土):タパス タパス タパス〜今年最初のグローバルキッチン
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:54| Comment(2) | その他メッセージ
この記事へのコメント
記念日に何かを贈るという習慣は洋の東西に関わらず存在するのでしょうが、とりわけ日本では、海外から取り入れられた記念日が商業主義とマッチしてチョコレートの普及にかなり役立っているのでしょう。

バレンタインデイにみんながカードを贈って気持ちを表現する米国の習慣もカード販売の商業主義の普及に貢献しているのかも知れませんね。

でも、その心は複数の「本当に親しい友人」に感謝の思いを伝え会うことが一度に出来るからでしょうか?

来年からは私も口頭や電話で「Haapy Valentine's Day!」と伝えることとカードを贈ることとで、やや形式的に贈る年賀状に替えていきましょうかね?
Posted by K at 2013年02月17日 07:47
コメントをありがとうございました。お返しが遅くなって失礼をいたしました。年賀状には年賀状の良さが、バレンタインカードにはバレンタインカードの良さがあります。それらがまた文化の違いお面白さ。でも、Kさんがおっしゃるように、私たちがチョコレート業界に貢献しているように、「米国の習慣もカード販売の商業主義の普及に貢献しているのかも知れませんね。」。そうそう、私の知る限り、「ホワイトデイ」というものは、アメリカにもヨーロッパにもないように思います。これまた多文化の面白さ!
Posted by K様へ at 2013年02月19日 00:01
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