2013年01月28日

垣根のない心地よさ〜「それはおしゃれなコンサート」

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昨日、調布のグリーンホールで素敵なコンサートがありました。
その名も「それはおしゃれなコンサート」。
1994年以来、もう19回目になります。今年は実力派青年3名からなる「ESCOLTA(エスコルタ)」のステージでした。大ホールの席はほぼ満員です。

拍手もあります、笑い声もあります、手拍子もあります。
もし普通のコンサートと違うところがあるとしたら、時折聞こえる唸るような声とか、ひっきりなしに体を揺する観客とか、客席にくっつけるようにおかれた移動ベッドなどでしょうか。けれども、そんなことはちっとも特別なことではありません。誰も気にも留めやしません。それが、ごくごく当たり前に会場の空気になっているのですから。

それが長年続いている「それはおしゃれなコンサート」です。主催は「社会福祉法人 調布を耕す会」です。障碍のある人たちが地域社会で個性豊かに生き生きと暮らすための場やしくみを創るために働いています。

「さまざまな文化活動、例えば演劇や展覧会、あるいは音楽会に、たまにはちょっとおしゃれに出かけたりして、暮らしにうるおいをもちたい。だけど、料金が高かったり、会場が遠かったり、敷居が高かったりでなかなか機会がない。そんな人、意外と多いのではないでしょうか。

 とりわけ障碍のある人たちにとっては、まっだまだそのような文化活動の『場』に、気軽に出かけて行ける土壌はできていないのが現実です。

 そこで今年も、すばらしいゲストを迎え、『音楽会』という手法を取り入れ、だれもが参加できる『場』を身近な地域に企画しました。障碍のある人も、ない人も、ちょっぴりおしゃれなコンサートで、ゆたかな歌声からひろがる新しい世界を、どうぞごゆっくりお楽しみください。」 (「それはおしゃれなコンサート」パンフレットより)

日本にいさえれば、できるだけその「場」に気軽に出かけるようにしています。障碍があろうがなかろうが、それはたまたまのことであって、何も垣根で分け隔てをするものではない、そんな「場」がとても居心地が良いのです。

唸り声をあげようが、からだを揺すろうが、チューブをつけてベッドに横たわろうが、あるいはたまたまそのどれにも当てはまらなくたって、みん同じに美しい音楽を聞いて、みんな同じに楽しんでいるのですから。

カーテンコールでは、場合によっては「障碍」というくくりの中に入ってしまう人たちが舞台に登り、「エスコルタ」の三人に誇らしげに花束を渡しました。何も特別のことでない、ごく普通の風景として。

初心声を上げた時に産院に飛んで行った子も今ではもう20代後半。
昨日は花柄のスカートでおめかしをして、とびっきりの笑顔で花束を持って舞台に上がりました。そして、わが子を遠くで見守る親友夫妻もまた、ヒマワリのように明るいとびっきりの笑顔で輝いていました。

いいコンサートでした。
帰りの寒さなんて一瞬のうちに吹き飛ばすような暖かい「場」でした。

雪に埋まっていた小さな椿の苗が、最初の蕾を開きかけています。
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By 池澤ショーエンバウム直美


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1月28日(月):今や我が家のお茶係り〜まわるまわるよ 時代はまわる
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:47| Comment(0) | 本、映画、コンサートなど
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