2013年01月20日

私の役割2〜成長し変化するもの

045 - コピー.JPG043 - コピー.JPG015 - コピー.JPG019 - コピー.JPG

よく晴れた朝です。大雪の日からそろそろ1週間がたとうというのに、まだまだ雪の残りが至る所に見られます。ご近所の方たちと一緒に、日陰の道に貼りついてしまった固い雪に水をかけたり、シャベルでコツコツとたたいたりしながら、「さあ、あとはお日様にまかせましょうか。」と暖かい部屋に戻ったとたんに電話が鳴りました。

「ずっと言いたかったんですけれど、我慢していたことがあるんです。」

という切り出しに思わず身構えます。電話の主は私より一回り以上年下の友です。

「決まりました!これまでもいろいろご心配をおかけしましたので、正式な結果が出るまでは黙っていようと思っていたんです。」

たしかにこの1〜2年、悩む友の聞き役になって、一緒に喜んだりがっかりしたりしながら、力になれる方にお繋ぎしたりもしてきました。けれども今のご時世、いかに能力や実績があろうと、就職や転職はなまやさしいことではありません。おまけに友の場合には全く別の領域へのキャリアチェンジを希望していました。そんな経緯があるだけに、新しい世界への扉が開いたことを知らせる電話は本当に嬉しいものでした。しかも、その扉の先にあるのは、これまでの苦労のご褒美とも思える素晴らしい世界なのです。

芦ノ湖を見下ろす静寂な銀世界にしばらくこもっていました。本来ならばそろそろ書きあがっていなければならない原稿が大幅に遅れているのです。しかも、これは今という時代に書かれるからこそ価値があるもの。まだ40代半ばの著者の行動力と、未来への思い、蓄積された経験を、進路に迷う若い人たちに、今、伝えなければなりません。夫に説明する時に口をついて出た言葉が、私の役割をそのまま表しているようです。

「My role is to encourage her, inspire her and help her write what she wants to say.」
(私の役割は、彼女を励まし、気づきを与え、言いたいことを書けるようにすること。)

人の役割はそれぞれです。ひとりの人に求められるのも、家庭人として、仕事人として、また、さまざまな繋がりを持ちながら今を生きている者としてなど、いろいろな役割です。しかも、それらは年月とともに変わっていきます。20代の頃の役割と、40代、60代では全く違います。私たちが時と共に成長し、変化をしていくように、「役割」というものも変化をします。

私自身の今の役割を考える時、そのひとつは人と人との間の触媒になることですし、もうひとつは、「さあ、今度はあなたの番よ。大丈夫、大丈夫、ほら。」と、その肩をポンと押しながら未来へのバトンを渡すことかな、と思います。失敗を繰り返しながら学んできた先達としての知恵や経験、人との繋がりの恵みを、何らかの形で次世代の人たちに使ってもらえれば、こんなに嬉しいことはありません。なぜならそれは、20代でも、30代でも、40代でもできなかった「役割」なのですから。

時に自分の子供のように若い人たちの足をひっぱり、彼らの進路をふさぐことにやっきになっている大人を見かけることがあります。自身の成長と共に、その「役割」も成長を止めてしまったのでしょうか。残念なことです。
046 - コピー.JPG

By 池澤ショーエンバウム直美


――――――――――――
グローバルキッチンメニュー
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku 
1月19日(土):箱根湯本の酒屋さんで
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 12:52| Comment(0) | エイジング
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。