2013年01月16日

ホイットニー・ヒューストンの「Dignity」

小学生の時、国語の授業で宿題が出ました。
「自分の好きな詩を書いてくること」

何を書いていいかわからなくて、母に聞きました。
「ねえ、おかあさん、おかあさんの好きな詩ってなに?」

母が恥ずかしそうにつぶやきました。
「山のあなたの空遠く さいわい住むと人のいう、、、、、、、、、、」

結局、私は宿題に何を書いて出したのか、かんじんなことは覚えていないのに、そんなことばかりが記憶に残っています。

カナダの高校に留学していた娘に宿題が出ました。
「あなたの好きな詩を書きなさい。」

娘は、私になど何ひとつも聞きもせず、ホイットニー・ヒューストンの「The Greatest Love of All」を書きました。枠におさまるのではなく、枠から飛び出ることを教えるリベラルな教育の中では、そんな選択も可能だったのでしょう。

あとから聞いてその偶然に驚きました。なぜならこの歌、いえこの詩は私にとっても特別なものだったからです。苦しい時、悲しい時には、いつも心の中で唱えていました。それを娘に語ったことなどただの一度もなかったはずでした。

I decided long ago
Never to walk in anyone’s shadow
If I fail, if I succeed,
At least I will live as I believe
No matter what they take from me
They can’t take away my dignity

ここにもまた「dignity」という言葉が出てきます。

「失敗しようが成功しようが、私は自分が信じた道を行く。
 ほかの何を奪われようとも、誰も私の『dignity』 を奪うことはできない。」

この「dignity」という言葉、いったい何と訳したらいいでしょう。
誇りでしょうか、尊厳でしょうか、自分が自分であるための揺るぎなき根拠でしょうか。

ところで、昨年2月に48歳の若さで急逝したホイットニー・ヒューストンですが、その半年後に公開された映画「Sparkle」がアメリカで大ヒットを記録しました。ホイットニーが演じるのは、スターを目指す3人娘の母親であり、元歌手であった女性の役です。母との葛藤の中で挫折しながら、輝く将来を信じて歩き続ける娘たちはみごとに美しく、ホイットニーもまた、諦めと寂しさを身にまといながらも、「dignity」を持ち続ける中年女性をみごとに演じています。教会での彼女のゴスペルは圧巻です。日本で公開になりましたらぜひご覧ください。
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By 池澤ショーエンバウム直美


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1月16日(水):これなら許せる?100%オリーブオイルのポテトチップス
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:54| Comment(0) | その他メッセージ
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