2012年12月14日

戦争と平和〜カルロス5世宮殿のオリーブ

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グラナダのアルハンブラ宮殿にはいくつかの建物があります。その中で、イスラム様式とは全く異なるのが「カルロス5世宮殿」です。なぜなら、これは、レコンキスタと呼ばれるキリスト教によるイベリア半島の再征服後、アルハンブラのイスラム建築の中では珍しくキリスト教建築として建てられた宮殿だからです。

建てたのはカルロス5世。様式はルネッサンス様式。
けれども、皇帝は完成を待たずに逝去しました。

細密画のようなイスラム様式を見慣れた目には、この宮殿はひどく殺風景に見えます。色彩の点でもとても地味です。けれども、外に面した入り口両側の装飾は見事です。目立たぬながらもよく見れば、右側はオリーブの枝を持った女性が二人、左側は闘う男たちです。
さらに眺めれば、それがおそらく戦争と平和を対峙させたものであろうことに気づきます。

さかのぼれば、旧約聖書の創世記「洪水」に行き着きます。
人間たちを戒めるために、40日40夜、神が降らせた雨が洪水を起こしました。
神が許したのはノアとその家族と、動物たちでした。

「主はノアに言われた。『さあ、あなたとあなたの家族は皆、箱舟に入りなさい。この世代の中であなただけはわたしに従う人だと、わたしは認めている。』」

水が地上からひいて、箱舟の窓から放たれた鳩は、止まる所が見つからずにノアのもとに戻ってきました。
7日後、再び鳩を放すと、鳩は夕方になってノアのもとに帰ってきました。その時、くちばしにくわえていたのがオリーブの枝だったのです。ノアは地上から水がひいたことを知りました。

それから長い長い時を経て今、国連旗は、オリーブの枝葉が地球を丸く囲んでいます。
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古代ギリシャの時代にも、都市国家の使者は平和の知らせを伝える時にはオリーブの枝を献上していました。

私が住む町の駅ビルには「オリーブの庭」と呼ばれる心地よい場所があります。晴れた日には富士山が見えます。買い物ついでにこの庭を訪ねてみたら、オリーブの木々がまるでモミの木のようにクリスマスの飾り付けをされていました。夜にはさぞ美しく輝くことでしょう。
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By 池澤ショーエンバウム直美


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12月14日(金):バレンシアでアメリカン?


posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:58| Comment(0) | スペインライフ
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