2012年12月08日

グラナダへの道 その2

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あと200キロ。ツンツンと空に向かって細くまっすぐに伸びたものや、大きなおしゃもじに棘が生えたようなサボテンが斜面に見られるようになりました。

「ここはスペインで一番乾燥した一帯だよ。」

12時、アンダルシアに入りました。
12時半、グラナダまであと134キロです。
前方遠くに雪をかぶった白い山々が見え始めました。帯のように連なるシエラ・ネバダです。

「シエラは山脈、ネバダは雪。その名の通りだね。」

「グラナダ 134km」のすぐ後には、「コルドバ 302km、 セビリア 373km」が続きます。高速道路にはこうした標識が小まめに現れては、道行く者たちを助けます。私たちは134kmに力を得て、グラナダへの道、A-92Nをひた走ります。

グラナダはシエラ・ネバダ山脈の麓、標高685メートルに位置する町です。人口はマドリッドの13分の1以下。そして、あまりにも有名なアルハンブラ宮殿が象徴するように、キリスト教とイスラム教というふたつの宗教と文化が交錯し、しのぎ合い、きらびやかにして、もの哀しい歴史の光と影を織りなしてきた特別な町です。

高速を下りて、町を走り、トンネルを抜け、くねった坂道を上ればそこはアルハンブラ。その敷地に15世紀の修道院を改装したホテルがあります。40の部屋が、噴水の水音を従えたパティオ(中庭)を囲みます。

重い扉を開けると、机の上に置かれた小さなカードに書かれていたのは、Washington Irving(ワシントン・アービング)の小説、「Tales of the Alhambra(アルハンブラ物語)」の中の言葉でした。

「I have sat for hours at my window, inhaling the sweetness of the garden and musing on the chequered fortunes of those whose history is dimly shadowed out in the elegant memorials around.」

 私は何時間も窓辺にすわり、庭からの甘い香りを吸い込みながら、とりまく優美な追憶の中で歴史がおぼろげにほのめかす色とりどりの運命に思いを巡らしていた。(池澤私訳)

私たちのグラナダの日々が始まりました。

P.S. バレンシアのホテルからグラナダのホテルまでは、途中3箇所で休憩を入れて約8時間、走行距離にして435kmでした。

By 池澤ショーエンバウム直美


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12月8日(土):ドライブインでの懐かしい出会い
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 12:29| Comment(0) | スペインライフ
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