2012年11月04日

ゆるゆると学ぶ贅沢

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東京にいなければできないことがあるように
ここにいなければできないことがあるならば
そのひとつは、スミソニアンでの学びでしょうか。

スミソニアンの講座やワークショップ、コンサートなどのイベントを紹介するパンフレットの今月号は、さまざまな分野から83種類が掲載されています。会員であろうがなかろうが、多少の参加費の違いがあるだけで、誰でも受講したり、参加することができます。ナショナルギャラリーを始めとするスミソニアン群の美術館、博物館が全て入館無料なのと同じように、これはたとえ有料とは言え実に素晴らしいシステムだと思います。

まず第一に、スミソニアンというブランドに対する信頼感を裏切ることのない上質のものが提供されています。第二に、ほとんどが単発のものですから、その時々の興味のおもむくまま、その時々のスケジュールに合わせてかなり自由に選ぶことができます。そしてこれまでの経験で言えば、まずギリギリでも受け入れてもらえます。

やっと一息ついて二人で出かけたのは、1日夜の「The Giants of Barcelona」、ピカソ、ミロ、ダリ、ガウディ―という4代巨匠の作品とその背景についてのものでした。開講ギリギリに飛び込んだら1階も2階もほぼ満席。なんとか離れ離れの所に空席をひとつずつ見つけたとはいうものの、こんなにたくさんの人たちが来ているとは予想外でした。ほとんど実用の場には役立たないものですし、今アメリカでスペインがとりわけ話題になっているわけでもないのですから。

その大半は私たちと同じようなシニア層です。そして夫婦と見られるカップルがそこここに見られます。同じ興味を持っているカップルもいれば、パートナーの興味に合わせようとするカップルもいるのでしょう。

さて一夜明けて昨日の午前中は、「Holiday Decorating〜Smithonian-Style」でした。タイトルが示すように、これからやってくる感謝祭やクリスマスなどの季節に向けて、花や枝や葉を使って家の内外を飾るための実践講座です。第一部はスミソニアンが手掛けてきた様々な装飾をスライドで学び、第二部では二人の先生が実技のデモをしてくれます。

不思議なもので、興味がある上に、必要に迫っているとあらば、身を乗り出すようにして真剣に見、一生懸命聞きます。写真を撮り、メモを取り、勇気を出して質問だってします。バルセロナの時よりは先生の言っている言葉もずっとよく理解できます。

ポインセチアとサボテンを組み合わせたり、クリスマスに菊を使ったりは考えてもみなかったことでしたし、コンテナー(容器)の選び方や、フラワーチューブやワイヤーを使っての基本の技術などもとてもアメリカ的で面白く、広がった世界の中でランランとスキップをして帰りたいほどでした(笑)。こちらの講座はたった一組の若いカップルを除いては見渡す限り女性ばかりでした。
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時間が許せばまだまだ学びたい講座がたくさんあります。たとえば、、、、、

*オスマントルコの職人たち
*モロッコの危険な美女たち〜Lalla Essaydiの芸術
*スミソニアンの温室
*瞑想〜仏教と科学との遭遇
*ヘミングウェイとカクテルを
*ダンスで見るアメリカの歴史
*ロートレックとモンマルトル
*ワシントンの昨日
*1930年代のニューヨーク

来年1月26日の土曜日には、午前10時から午後4時までの一日講座「KYOTO」が開講されます。第一部は「天皇の力の中心としての京都」 第二部は「文化の都、芸術の都」、ランチをはさんで第三部は「将軍の時代の京都」 そして第四部は「新旧の交わり〜21世紀の京都」です。受講料は90ドルから130ドル。これにもまた、たくさんのシニアの人たちが集まるのでしょうか。

テストや受験のために徹夜をしてまで学ばなければならない時代もあって
仕事のため、生活のために、歯を食いしばってでも学ばなければいけない時代もあって
今ようやく、好きなものを好きな形でゆるゆると学ぶことができる、、、、
年月を経た者だけに与えられる最高の贅沢かもしれないと、ありがたく思っています。

By 池澤ショーエンバウム直美


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11月3日(金):昔懐かし日本の少女
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 06:42| Comment(0) | エイジング
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