2010年11月08日

今、アオスタで、この人と

RIMG1474.JPGRIMG1469.JPGRIMG1471.JPGRIMG1476.JPGRIMG1505.JPGRIMG1548.JPG 
 お昼ちょっと過ぎに、アオスタという北イタリアの小さな町に着きました。周り中が山、しかも雪を抱いた高い山に囲まれています。しかも、ただの山ではありません。山音痴の私でさえ名前ぐらいは知っている山々です。モンブラン、マッターホルン、モンテ・ローザ、、、、、スイスもフランスもトンネルで繋がってすぐそこです。ここで3日間を過ごします。

 なかなか回復に向かわない帯状疱疹やら、インターネットトラブルやら、鍵の行方不明事件やら、停電やらでかなり閉塞状況に陥っていたミラノから抜け出しました。今週末も小雨模様となったミラノを後にして高速に乗ったのが朝の10時。これでは、せっかくアオスタまで行って、部屋のバルコニーから雪の山々を見渡せるホテルに着いても、何一つ見えないのではないかと心配になるぐらいに、走っても走っても霧に包まれています。

 かなり絶望的になって来たところでうまい具合に雨が止み、少しずつ視界が広がってきました。目に映るのはそびえ立った山々と、小山の上に立つ13世紀〜14世紀の城砦。麓の山々は黄色く染まり、草原では牛や羊がのんびりと草を食むという、まさに牧歌的な風景。

 「はて、ここはどこだったかしら?」と、アルプスの少女ハイジがいつ出てきてもおかしくないような、勾配の大きな屋根の、山小屋風の家々が山の斜面に建ち並んでいます。もう少しすれば、この山の麓の町も雪で覆われるのでしょう。

 最後まで誰にも会わなかった町の博物館で、古代ローマの遺物の中を歩き、古い古い昔の町の模型の前で、しばらく座っていながら、思いました。

 私はなぜアオスタではなく、日本で生まれ、
 私はなぜ古代ではなく、今の時代に生きているのだろう。

 ホテルに戻れば、私たちだけのために暖炉に薪がくべられて、暖かいお茶とケーキの準備ができています。静寂の中、ただパチパチと木々が燃える音。ぬくぬくと温められていきながら、思いました。

 私はなぜ今、ここにいて、
 私はなぜ今、この人と一緒にいるのだろう。

 46億年前に誕生したこの惑星の上で、今、
 大きな大きな地球の上の、北イタリアの小さな町で、
 69億人もの人が住んでいると言うのに、この人と、、、、、、

 これが単なる偶然ではなく、何とは知らぬ大きなモノの意志だとしたら、
 これが私の使命。

 それにしても、インターネットがごく普通に繋がるというだけで、どうしてこんなに安心するのでしょうか。このバルコニーからの夜景と、天蓋付きのベッドと、猫足のお風呂と同じぐらいに嬉しいなんて、ずいぶん情けなくなったものです。

 明日、天気がよければ、アルプスのフランス側へ車で登ってみようかと思います。
 痛みはまだまだ消えませんが、今日は少しばかり楽になりましたから。
-----------------------------------------------------------------
グローバルキッチン http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku 
11月8日(月)予告:トリュフ最新事情
11月9日(火)予告:女3人のミラノポットラック
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 06:18| Comment(0) | パートナーシップ
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。