2011年03月31日

行って来ます!

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 まだ外はこんなですけれど、これからダウンタウンのクラブで開かれる朝食会に行ってきます。ここでプレゼンの機会を与えられました。配布資料もできあがりました。被災地の子供たちへの募金活動を開始します。戻りましたらまた御報告いたします。
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 20:04| Comment(0) | 地震

2011年03月30日

花見も雲隠れも日本の伝統?

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 昨日のワシントンポストには驚きました。日本の新聞よりはだいぶ縦長の紙面の第一面の左下に、両頬に手をおいて、崩壊した家の前で途方に暮れる女性の写真を囲むようにして、こんな見出しの記事が載っていたからです。

Amid reactor crisis, head of Japanese utility vanishes
原発危機の最中に、トップが消える

 驚いて読み進めた後に、ネットで検索してみたら、すでに日本でも話題になっているところでした。そこで言及されている、火付け元の「米紙ワシントン・ポスト」がこれです。ご興味がある方のために、最後に原文を付記しておきますが、要約をすればこんなところです。「日本のビジネスエリートたちにとっては珍しいことではないけれど」という怒りをこめた副題もそうなら、記事の内容もかなり辛らつです。

「東京のアメリカ大使館がある地域に立つ豪華高層マンションに住む東電の清水社長が、この2週間全く家を留守にしているようだ、と言うのがこのマンションのドアマンからの話でわかった。実際、清水社長の姿は公式の場でも見られなくなっている。清水氏が国外へ飛んだとか、入院しているとか、自殺をしているなどの噂が飛び交う中で、東電の幹部は月曜日にこんな声明を出した。『過労によるちょっとした病気です。』
 危機の最中にあって日本のエリートたちが雲隠れをするのは、日本の伝統のようなものだ。」

 ところで一昨日の「桜祭り」は、まだ蕾が全開にはなっていませんでしたが、池を取り囲むピンクのベールは桜を見慣れた者の目にも美しく映りました。地面にゴザやマットを敷いて宴会をする姿こそありませんが、みな歩を止めて花を愛でたり、写真を撮ったりしています。日本の花見とはまたちょっと違う、静かで平和な時間が流れていました。

 野外劇場ではちょうど日本の舞踊が行われているところでした。忍者もどきが登場したり、紫色のふさふさの毛におおわれた獅子が舞い踊ったり、「ヤーレンソーランソーラン」とソーラン節に合わせて若い女の子たちが威勢よく網をひく仕草で踊ったり、、、、

 みんな一生懸命ですが、何せ着慣れない着物です。前がはだけて着物の下のスパッツが丸見えになってしまったかと思えば、背中の帯が舞台の上に落ちてしまったり、着物姿でスニーカーを履いていたり、そんなことがみんな微笑ましくて、「頑張れ、頑張れ」と応援していました。

私ばかりではありません。3歳ぐらいの天使のように可愛い女の子が見よう見まねで一緒に踊りだしたり、左どなりのおばさんは、「Oh,my God!」などと言いながら拍手喝采。右の車椅子のおじさんは、「Here comes a lion!」(獅子が出たあっ!)とか、「Here comes a big drum!」(大太鼓だあっ!)などと独り言を言いながら、大喜びです。舞台から飛び降りた獅子がおじさんの所にやってきて頭を噛もうとしたら、逃げるつもりか思わず車椅子から立ち上がろうとして、自分も周りも大笑いしていました。

 なごやかな光景です。
 そんななごやかさがとりわけ眩しく映ります。

Washington Post (March 29, 2011)
Amid reactor crisis, head of Japanese utility vanishes
Move, though not a first among nation’s business elite, draws ire
By Andrew Higgins

TOKYO---In normal times, Masataka Shimizu lives in The Tower, a luxury high-rise in the same upscale Tokyo district as the U.S.Embassy. But he hasn’t been there for more than two weeks, according to a doorman.
The Japanese public hasn’t seen much of him recently either. Shimizu, the president of Tokyo Electric Power Co., or Tepco, the company that owns a haywire nuclear power plant 150 miles from the capital, is the most invisible – and most reviled---chief executive in Japan.
Amid rumors that Shimizu had fled the country, checked into a hospital or committed suicide, company officials said Monday that their boss had suffered an unspecified “small illness” because of overwork after a 9.0 magnitude earthquake sent a tsunami crashing onto his company’s Fukushima Daiichi nuclear power plant.
After a short break to recuperate, they said, Shimizu, 66, is back at work directing an emergency command center on the second floor of Tepco’s central Tokyo headquarters.
Still, company officials are vague about whether they have actually seen their boss: “I’ll have to check on that,” said spokesman Ryo Shimitsu. Another staffer, Hiro Hasegawa, said he’d seen the president regularly but couldn’t provide details.
Vanishing in times crisis is something of a tradition among Japan’s industrial and political elite. During Toyota’s recall debacle last year, the carmaker’s chief also went AWOL. “It is very, very sad, but this is normal in Japan,” said Yagushi Hirai, the chief editor of Shukan Kinyobi, a weekly news magazine.

 このあと12面に移って、これまでの経緯の詳細な説明が続きますが、こちらは割愛します。
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3月29日(火):ポップコーンふりかけ みいつけた!
3月30日(水)予告:やっぱりこだわるストロベリー
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:59| Comment(0) | 地震

2011年03月29日

偽善て何!その2〜偽善のすすめ

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 こちらに来てからちょうど1週間がたったというのに、どっと吹き出たかのような疲れがなかなかぬけません。後遺症などと言ってはバチがあたりますが、終始テレビやラジオから流れる音声や画像にひたって、緊張感の中で暮らし、上ったり下りたりする感情の波にもまれていたことが、こうした疲れに繋がっているのでしょう。

 具体的に言えば、夜寝ても2〜3時間で目が覚めてしまいます。すぐには寝付けませんので、いったん起き上がって本を読んだり、PCを立ち上げたりしながら、再び眠りに挑戦します。「眠らなければ」という思いがプレッシャーにもなって、なかなか容易には眠れません。

 当然昼間のある時間帯になると猛烈な睡魔に襲われます。それ以外の時間は、どことなく無気力で、情緒不安定で、ちょっとの刺激で涙腺が緩みます。「今日こそやらねば」と、その日の目標を紙に書いて目の前に貼ってみたりするのですが、なかなか到達できずに、翌日もまた同じことが書かれます。

 そろそろこんな状態から抜け出さねばと、月曜日の昨日、夫が仕事に出かけた間にひとりで桜を見に行きました。今、「タイダルベイスン」という池の周囲で、『National Cherry Blossom Festival』(桜祭り)が開かれているのです。気温が下がって冬に逆戻りしてしまったかのようなこの数日でしたが、桜はみごとに春を告げ、その下をゆっくりと歩く人たち誰もの顔に笑みを浮かべさせていました。

 ほんのり心が暖かくなる場面もたくさんありました。また場をあらためてお話ししたいと思いますが、随分と歩き回って帰ってきたらもう6時。原発の最新ニュースを伝えるテレビの画面に見入っているうちに、またあの「猛烈な睡魔」がやってきました。ちょっと目を閉じただけでしたのに、、、、、

 オバマさんと何やら楽しく会話をしている夢を見て、ふと目覚めれば画面はオバマ大統領の演説に変わっていました。それにしても、彼のスピーチの技は大したものです。抑揚のつけ方、間のとり方、視線の置き方、姿勢など、どれをとっても、私たちの国のどこぞの人たちとは大違いです。仮に内容がわからなくとも、それはまるで質のよい音楽のようです。

 長い言い訳になりましたが、そんなわけでオバマさんの夢から覚めた後は、現実に戻って大慌て。夕食の支度→遅い夕食→片付け→就寝です。ブログがまた遅れてしまいました。すみません。日本はもうそろそろ水曜日に変わる頃ですね。こちらはまだ火曜日の朝が開けたばかりです。

 さて、昨日の「偽善て何?」の続きです。将来を担う子供たちのパパやママたちの言葉をいくつかご紹介します。ある若いワーキングマザーが発した「上を向いて歩こう!」メッセージに寄せられた、次世代の人たちからのコメントの一部です。若い人たち、なかなか捨てたもんではありません。ちょっと長くなりますがどうぞお目通しください。

* 非難・中傷している労力があるなら、復興へ何かパワーを使ってほしい!!

* こういう時だからこそ、前を向いて、経済動かしたり人を元気づけたり、できることをしていなかいとね!!

* いつもの生活を送ることが大事だし、それがパワーにも繋がる。皆で上を向いて笑えるようにしていこぉ!!

* 東京に住む二児の母です。地震の日から恐怖・不安・悲しみと戦ってきました。偽善??言ってる奴は何したんだ!?勝手に人の心を決めるなーー!

* 子どもを持ってるお母さんはねぇ、毎日必死なのよっ。子どものことは365日ノンストップ!家族のお世話と仕事でフル回転。私たちが家の中で布団かぶって謹慎していたところで、被災地の方たちはビタいち喜ばなくてよっ!「不謹慎と偽善」もっともらしい言葉で、頑張っている人たちを攻撃しないでちょーだいっ!

* 一緒に泣くことも、一緒に頑張ることも、苦しさを我慢して笑うことも、いつもの生活を送ることも、それぞれの思い、それぞれの力。悪いことなんて一つもないですよね。人を評価している時間があるなら、それを今できる精一杯の力に変えて欲しいです。

* 昨日、イロモネアというお笑い番組見て馬鹿笑い。旦那と上の子どもにやっと思い切り笑ったねって言われたよ。 いったい私は今までどんな顔をしていたんだろう?って。だから私もいっぱい笑って上を向いて生活します。

* 人を中傷するようなマイナスパワーをネットに撒き散らすなら、偽善の方がよっぽど良い。そんな時間があるなら、それを今助けを必要としている人に使うべき!

* 被災地にいない私たちも、常に控えめに静かにしてなきゃいけないなんて、誰がきめのだろう?こんな時だからこそ、みんなで元気を出して前へ前へと進まなきゃいけないんだと思います。毎日接客業でお客さんと接する私は、そんな気持ちで笑顔でお出迎えしてます。

* 私たち元気な大人が、未来のために働き、消費し、経済に貢献していくことが何より大事だと思います。

* 笑顔で上を向いて歩ける幸せに感謝しています。そしてこれからも上を向いて歩いて生きます。大切な人たちと共に!

* 偽善者で上等。文句だけ言ってるやつよりずっといい!今元気な人はお金使って楽しむこと。明るい未来を作ること!これも立派な復興に向けての活動だと思います。

* 上を向いて、前に進んで、子どもと笑ってもいいんだなって思えました。

* やらない善より、やる偽善。という言葉が有名なマンガにあるそうです。私も上向きますよ!

* 限られた人生であるからこそ、一日一日を楽しく過ごしたい。特に小さな子どもがいるなら、先の長い子供たちの未来にも、私たち世代が踏ん張らなければって思うんです。

* 私は偽善って言われてもいい。止まりたくない。下向きたくない。この瞬間、元気に生きている私だから。

* 自分のブログにゴハンの写真載せるの控えてましたが、載せます、元通りに!

* 来月には宮城に戻れそうですが、仙台に着いてからどうしようか毎日悩み中。でも、笑いは病も治すパワーを持ってるのさ。明るく居れば光は見える。停電で大変だけど、いつもは見られない星空が見えるってブログもあったよ。

* 2歳7ヶ月の息子と、8ヶ月の第二子妊婦中ママです。私の実家は岩手の内陸部。来月に里帰り出産のために岩手に帰ります。東北地方から関東へ避難されている人がいる中、岩手に帰るのを心配&止める友達がいますが、私はこんな時だからこそ、岩手で元気な赤子を産んで親戚や地元の友達などに笑顔になってもらいたいです。偽善と呼ばれてもイイです。頑張って産んできます!

* 上を向いて手をつないで歩き出したら、復興は近いと思います。みんなで頑張りましょうね。

* 目の前の自分や家族が前見て幸せにならなくて、他人を本当の意味で幸せにできるはずが無いデス。非難、批判している方、そんな時間あるならあなたも誰かが元気になる為に何かしろって感じデス。

* 阪神淡路大震災の時、私はまだ独身で神戸の同僚たちを探しに水持って単車で駆けつけた。今は結婚し、子どもを産み、家庭を持ち、仕事もし、オムツや水などの物資を送ることと、募金をすることぐらいしかできない。今、母になった私は一番に守るものができてしまったから。はがゆい。
でも、神戸はパワーまっする!!ステキな町で今キラキラしてるッ。身近でそれを見てきたから、ぜーーーーたぃぃぃぃ!!!東北だって復興します!!!必ず!!!だから長くなるこれから先の復興のために、みんなが「偽善」をしよ!そしてお金を使おう!!そして経済まわそう!!!ミスドで、コンビニで、お店のレジ横に置いてる小さなBOXに、お釣り入れよ。金欠でキビシイ時は募金しなくてええやん。自分に余裕ある時にちょっと「偽善」しよ。

* 笑ってもいいんだよっていうメッセージを送るのはとても重要なことだと思います!子ども達にはせめて笑ってほしい。

* 世界中の人々が悲しんだ災害。でも、進んで行ける人が進んでいかなきゃ、世界は止まってしまう。

* 偽善でも善でも、なんでもいいじゃんと思います。誰かの役にたつのなら価値は同じ!かっこつけでもいい。家族を亡くした方にためらいもなくマイクを向けるTVより絶対いい、そう思います。

* 私の敬愛するミック・ジャガーが、「人生には真っ暗闇の時もある、でもユーモアを忘れずにいればオーライさっ」と言ってました。

*私は臨月で、再来週出産します。不安なことだらけで、毎日5歳になる上の子にも優しくできないこともあったりして自己嫌悪の毎日。でも前へ進みます。これが日本の、母の、力、パワー。

ところで昨日の『International Herald Tribune』です。1面と7面で原発の問題を取り上げ、日本政府の危機管理の拙さにも触れています。

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ワシントンポスト紙は10面で、深々と頭を下げる東電幹部の方々の写真と共に、放射能レベルが悪化したことを報道しています。他の2枚の写真は、津波で崩壊した船を前に涙ぐむ漁師の男性と、何にもない地面の上に置かれた棺を開けて、中に眠る人に話しかける人たちの写真です。頭を下げる人たちの写真の何倍もの力で、見る者の心を揺さぶります。
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3月28日(月):本物vs偽物〜クラブケーキ
3月29日(火):ポップコーンふりかけ みいつけた!
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2011年03月28日

偽善て何?

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 こうして書き始めたとたんに、つけっぱなしにしていたNHKワールドで、リアルタイムに地震のニュースが飛び込んできました。7時24分という時刻と、津波警報発令という言葉が英語で繰り返されています。

 昨日書いたブログに、こんなコメントをいただきました。

「疲れが抜けない状態を日本中の方々が感じていらっしゃるのではないでしょうか。
実際に被災した訳でなくても、経験した恐怖やTVで繰り返し放映された映像を見続けたことによって受けた被災意識。(中略)『恐れ』が問題を大きくしている気がします。そこから開放される必要を感じています。もちろん、自責の念からも。」

 たしかにその通りだと思います。怖いのは災害そのものばかりでなく、いつまでも続くこうした状況の中で疲弊し、磨耗していく「ふつうの人たち」の心です。被災地の復興のために、被災者のために、元気でいなければならない私たちが、いつの間にかうつむき加減になり、まるで元気でいること、日常生活をまっとうし、時には楽しんでいることをまるで罪悪のように思い始めることです。

 ブロガーたちは、そんな様子を伝えることを躊躇します。実際、それまでは誰でもごくふつうにやっていたことを書いただけで、「不謹慎」と言われ、「偽善」と呼ばれ、非難をされ、攻撃をされている人たちがたくさんいます。耐えられずにブログを閉じてしまったり、書きたいことをも控えてトーンを暗い色に落としてしまった人たちも数多くいます。かくいう私自身もあれ以来、自己規制をしてきました。

 先日、ある勇敢な若い母親が、彼女のブログでこんなメッセージを発信しました。

「2011年3月11日に起こった災害は、三重苦とも言われている。地震、津波、そして原発。でもこの日から15日たった今、4つ目の悲劇がネット界を駆け巡る。キーワードは、不謹慎&偽善。」と、現状を述べた後で、

「ものすご〜い数の方がネット上で不謹慎と言われているみたい。被災地の方の苦しみ、悲しみは私たちには理解できないかもしれない。だからって全員が下を向いて歩かなければいけない?上を向いた人がモグラ叩きみたいに叩かれる必要ってあるの?」と、問題提起をしました。

 そして本人を含めたいくつかの実例を紹介した後で、こんな潔い呼びかけをしています。

「私は先日、偽善だと言われました。偽善だろうが何だろうが、ネットを通じて善が広まるならいいじゃない。どこの誰が人の善意に評価をつける権利があるのですか。例えば私が募金した1万円と、お隣さんの募金の1万円、どっちが偽善?1万円は1万円、その気持ちを知らない人が判断するのは間違ってる。

みんな辛いんだよ、本当にみんな怖くて辛くて悲しいんだよ。
だけどお互いの足ひっぱってどうするんでしょ。
匿名で色々な人のブログに怒りをぶつけて、それで気持ちいいの?
私だったら書き込んだあとも自己嫌悪におちると思う。

地震でも崩れなかった日本のネットインフラじゃん!
みんな誇りをもって有効に使おうよ。
本当にこれが4つ目の悲劇にならないように、、、みんな一緒に上向こうよ。
きれいな景色を見たら、きれいだと思い、いつか行くぜ〜!って思えば?
美味しいご飯を食べている人がいたら、素直によだれ垂らすべ!
楽しく子供が遊んでいたら、無心で笑顔になろうよ。
みんな怖いし、余裕ないんだ、だからネットでおテテつなぐべさ。」

 私も何と言われようが恐れずに、楽しいことは楽しい、嬉しいことは嬉しくて、美しいものは美しい、そんな日常生活の節々を、無理な教訓に落とし込むことなく、自然に書く勇気を持たねばと思います。今週は、私がこちらで取り組み始めた募金活動のことも書くつもりですし、ワシントンの桜祭の様子もレポートするつもりです。

 またもや何まわりも下の若い人たちに教えられた気がします。彼女のメッセージには、またたくまに100名近い人たちから共感のコメントが寄せられています。彼らのコメントを一つ一つ読んでいると、こうした若い人たちの前向きさが、きっとこの国を救っていくのだろうと心強く思います。

 明日はそんなコメントのいくつかをお伝えしたいと思います。その前に少しだけピックアップします。

「被災者でない私たちが、できることを元通りに戻して、普通の生活・仕事をし続けることが復興へ繋がると信じて!!」

「こういう時だからこそ、前を向いて、経済動かしたり人を元気づけたり出来ることをしていかないとね!!」

「偽善から生まれる善もある。偽善で助かる命もある!偽善の定義なんてわからない。偽善者で何が悪い!!」

「今、私たちがすべきことは、被災された方々の心情をはばかりながら自分たちの生活を全うすること。物を買い、消費すること。そうやって日々の生活を通じて、日本の復興の道が開けてくるのだと思う。」

 そして最後に2歳児のパパのコメントを。

「僕も今日で震災ネタで書くのを終わりにします。明日からは楽しいことを積極的に書こうと感じました。」

 ちょっと長くなりますが、最後にもう一つだけ。今日のワシントンポストです。
 昨日から16日間の会期で恒例の「桜祭」が始まりました。新聞は桜色満開です。同時に、日本の海洋汚染を報じる記事と、気仙沼の集団葬の写真が掲載されています。

「昨日幕を開けた桜祭の中で、折鶴を作るコーナーがある。スタッフに教えられて、1枚の平らな紙をねじったり、折ったり、ひっぱったりしながら子供も大人も一生懸命鶴を折る姿が見られる。できあがった鶴は、『To keep them or to donate?』(持って帰りますか、それとも寄贈しますか?)と聞かれ、寄贈された鶴はシアトルの財団へ送られる。ここで一羽の鶴に対して2ドルの募金がつけられて日本へと贈られる。募金は20万ドルを予定している。」

 これも偽善でしょうか?
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3月26日(土):節電メニュー〜フライパンでできるコーンブレッド
3月28日(月):本物vs偽物〜クラブケーキ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 11:27| Comment(2) | 地震

2011年03月27日

バリー・リンドレーの絵

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 バリー・リンドレーはずっと画家でしたけれど、何が違うかといえば、今は「画家」が職業になったことです。長い間バリーは科学者であり、大学で教える教育者でした。

 私がバリーに初めてあった数年前には、まだ自分をこんな風に紹介していました。

「画家のバリー・リンドレーです。元は大学のサイエンスの教授でした。」

 今バリーに会う人は、こんな風に自己紹介をされます。

「バリー・リンドレーです。画家です。」

 そんなバリーの個展が今、ワシントンDCに隣接する古都アレクサンドリアのギャラリーで開かれています。会期中の今日、画家による1時間半のレクチャーがありました。話し手としてはお世辞にも高得点はつけがたいバリーの、言葉を介しての表現力は、キャンバスの上では何倍ものパワーで花開きます。

 今回の個展のテーマは「WATER MARKS」。旅を続けながら出会った水のある風景を、水彩絵の具の繊細な色と形で表しています。アマゾン、ベトナム、中国、カナダ、アメリカ、カリブ、、、、、

 芸術的な価値云々は私にはわかりません。けれども、好きか嫌いかと問われれば、迷いも泣く「好きです!」と答えます。彼の訥弁さが、優しい能弁となって表れているように感じるからです。

 とりわけ心惹かれたのは、カリブ海に浮かぶ国、バハマのナッソーの海の絵でした。浅瀬にいる男と子どもたち。砂浜に立つ一人の女。防御をする間もなく、それは幸せな家族の風景として飛び込んできました。「海で遊ぶ父親と子供たち、それを見守る母親」という、、、、、

 けれどもそれはすぐに、別の思いに上塗りをされてしまいました。幸せであるはずの風景が、波にのまれた家族を探す人たちの姿に変わってしまったのです。まるでロールシャッハ・テストのようです。1枚の絵が自分自身の心の鏡になります。こんな状態は決して健全とは言えません。

 心惹かれた一枚の絵を友のためにも、自分のためにも買おうと思いました。何とか手の届く金額です。けれども止めました。買った「つもり」になって、それを募金に変えようと思ったのです。

 こんなことを書けば、「偽善者!」という声が聞こえてきそうです。でもかまいません。
明日は、ここらへんの思いをしっかりと書いてみたいと思います。

 こんなこと、めったになかったことなのですが、いつまでも疲れが抜けません。何てことをしているわけでもないのに、ずっと疲れているのです。今日も個展から帰ってすぐに、あまりのだるさに耐えかねて1時間だけ昼寝をすることにしました。それなのに、気づいたら3時間もたっていました。

 自責の念に駆られながら、急いで作ったチャーハンはベタベタ。クラブケーキは黒こげ。「最悪!」と呟けば、こんな言葉は決して口にすべきではないというまたしても自責の念。
 精神が縛られています。
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3月25日(金):マンゴーテリヤキ? オレンジ&醤油?
3月26日(土):節電メニュー〜フライパンでできるコーンブレッド



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2011年03月26日

風のようにやってきて 息のように去って、、、

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 今日のワシントンは「花冷え」という言葉がぴたりとあてはまるような肌寒い一日となりました。そんな日にスミソニアンを歩きました。

 「スミソニアン」と言えば、ワシントンの真ん中の美しい公園に点在する世界最大のミュージアム群です。その数たるや18もあり、いつもどこかで特別展をやっています。しかも、そのほとんどは無料で公開されていますので、散歩の途中や、時間つぶしにちょいと気軽に立ち寄ったりもできるのです。ワシントニアンにとって、ミュージアムは生活の一部です。

 今、その中のひとつ、古代から現代までの東洋美術のコレクションで知られる「アーサー・M・サックラー・ギャラリー」で、面白い展覧会が開催されています。一つは「ECHOES OF THE PAST」と題して、中国のXiangtangshan石窟の仏像の展示、もう一つは、「Shahnama: 1000 Years of the Persian Book of Kings」という、1000年にわたるペルシャの建国の叙事詩です。イラン北東部に生まれた「Firdawsi」がこの詩を書き始めたのは975年のこと、そして1万行の詩が完成したのは35年後の1010年でした。

 面白いのは、マケドニアから小アジアへと遠征し、ペルシャ王国を滅ぼしたはずのアレクサンダー大王が、この膨大な叙事詩の中では「Iskandar(イスカンダール)」と名づけられ、イランのダリウス二世とマケドニアのフィリップ大王の娘との間にできた子とされていることです。「イスカンダールには殺された兄の代わりに、イランを守り支配するという約束があった。」と、いうあたりは、まさに詩人の才でしょうか。故国は決して異邦人の支配化に置かれたのではないのです。

 33歳の若さで亡くなったアレクサンダー大王=イスカンダールの物語を締めくくるのは詩人のこんな言葉です。

「この世にこれほど恐ろしいことがあろうか。
 人が風のようにやってきて、
 人が息のように去ってしまう。
 残された者は、勇気と共に良き生を送らねばならず、
 よく食べ、よき喜びを持たねばならない。」  (英訳からの私の意訳です。)

 外に出たら、私の大好きな中庭が薄桃色に染まっていました。桜かと思ったら、満開の木蓮でした。最後に読んだ詩の一節が思い出されて、ぽとり、またぽとり、涙を落としてしまいました。

 帰りに立ち寄った本屋さんでは、一番目に付く棚に4つの雑誌が並んでいました。

 タイム誌は、泣いている老婦人の写真と共に、「Japan’s Meltdown(日本の炉心溶融)」
 エコノミストは、防護服の男たちが日の丸を持ち上げている絵と共に、「The fallout(死の灰)」
 ニューヨーカーは、散る桜の上に「Japan’s Crisis(日本の危機)」
 ニューズウィークは、津波の写真の上に「Apocalypse now(大惨事)」(apocalypseという語には「この世の終わりの日」と言う意味も、「終末の黙示、啓示」という意味もあります。)

 美しい春の風景には全くそぐわない言葉の羅列です。
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3月25日(金):マンゴーテリヤキ? オレンジ&醤油
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2011年03月24日

花を買い、花を飾る日常への祈り

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 3日目の朝を迎えました。昨夜の雷雨のあと降り続いていた雨がようやく上がりましたが、外はどんよりと曇っています。14階のサンルームから、いつもなら国会議事堂の丸屋寝や、モニュメント(記念塔)の石柱が見えるのに、今朝は視界が薄もやの中に閉ざされています。

 私の頭も、心も、からだも、どんよりと曇っています。薄もやの中にいるように先が見えません。

 離れていれば離れているで、思いはふくらみます。インターネットでニュースを読み、テレビをつけ、新聞を買いに行き、母国を思い続けています。その場にいないもどかしさが、ますます心身を曇らせます。無力な我が身が情けなくなります。きっと夫も、長いことそうした気持ちでいたのでしょう。

 ワシントンで暮すのは夏と冬に決まっていましたから、この時期は私にとって初めてです。冬を通り抜けた後の、さりとて夏の躍動感にはまだ届かぬこの季節を彩るものは春の花々です。チューリップと水仙、そして色とりどりのパンジーが町のあちこちに咲いています。

 もうじき桜も咲き始めるでしょう。今年の「ワシントン桜祭り」の開幕はあさっての土曜日、26日です。日本で桜を見られないことが初めてなら、この町で桜を見るのも初めてです。

 スーパーに行けばすでに復活祭(イースター)の準備が始まっています。移動祝祭日であるこの祭は、今年はいつもより遅めの4月24日です。しかも珍しいことに、昨年に引き続いて今年もまた、西方教会と東方教会の復活祭が同じ日に重なりました。桜から復活祭へと時は流れていくのでしょう。

 駅まで行ってワシントンポストを買ってきました。今朝の8面は「日本の災害」と題して、福島原発の記事、東京の水道水汚染、そして野菜汚染について報じています。子供を背負った若い母親がスーパーのカートを押している写真の下の記事は、客観的に日本の現況を説明してはいますが、同時に、二人の若い母親の言葉をも、一部直接話法の形で紹介しています。

「本当に心配です。いくつものお店をまわりましたが、ミネラルウォーターはすでに売り切れでした。いつ入荷するかわからないというのです。私は母乳で育ててきましたが、そろそろ離乳食を始める時期にきています。水道の水を使えないとなったら、ミネラルウォーターに頼るしかありません。今、ママ友だちとメールを交換し合って、これからの対策を話し合っているところです。とても不安です。」(39歳の女性)

「三人目の子供がお腹に入っています。もし水道水が使えなくなったとしたら、どうしてよいやらわかりません。こんなことが現実に起きるなんて思ってもみませんでした。」(39歳の女性)

 昨日スーパーに行ったついでに、春の花を買って、花瓶にさしました。
 花を買い、花を飾る、、、そんなことが早く日常となる日が来るように、今日もまた祈りを続けます。
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3月24日(木):マンゴーテリヤキ?オレンジ&醤油?
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2011年03月23日

胸に日の丸の学生たち

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 おはようございます。こちらは今水曜日の朝9時になろうとしているところです。NHK WORLDでは、先ほどからずっと東京23区とその周辺の飲料水汚染についてと、福島・茨城産のほうれん草やパセリの汚染についての報道が続いています。ペットボトルがあるはずの空の棚なども映し出されています。

 昨夜は失礼しました。続きを始めます。

 昨日は朝8時に家を出てメトロに乗り、まずはジョージワシントン大学ロースクールを訪ねました。ここに夫のオフィスがあるため、こちらにいる時はよく行き来をしている所です。家にご飯を食べに来るような友人たちもたくさんいます。その筆頭がアソシエイト・ディーンのスーザンです。スーザンについてはこれまでもこのブログに何回か登場していますので、もしかしたらご記憶の方もいらっしゃるかもしれません。写真後列の左から3番目、えび茶色のスーツを着た女性です。

 めっぽう面倒見がよいスーザンは、ロースクールの学生たちから圧倒的人気を誇っている教授です。口では、「ナオミ、早くテキサスに帰ってゴルフ三昧の生活をしたいわ。」などと言いながらも、独身生活を貫きながら、世界中を飛び回る多忙な生活と、学生たちを育てる仕事に熱意を注ぎ続けています。

 彼女のオフィスを訪ねると、涙を浮かべてハグをしてくれて、早速いつもの弾丸トークが始まりました。「ねえねえ、ちょっとこれ見て!」と、デスクの上のコンピューターの画面を嬉しそうに見せます。そこにはスーザンと7人の学生たちが映っています。

 概要はこうです。日本での地震の報道を受けて、スーザンはすぐに学生たちにメールを出し、日本のために募金活動をするボランティアを募りました。すぐに手をあげてきたのが、アイシャとイヴァンとアレクサンダーの3人の学生でした。
 
 その後すぐにフェースブックを通じて、11人の学生がボランティアスタッフに加わりました。そして驚くべきことには、募金活動を開始してたった3時間で300ドルが、そしてその2日後には2000ドルの募金が集まったのです。募金額はその後も日々増え続けています。

 ロースクールの学生たちの誰もが、その明晰な頭脳で、「今回の日本の状況を救うためには並々ならぬ努力が必要であり、たとえどんな経済大国であろうとも一国の力で立ち直ることはむずかしい。今こそ世界中で支援をすることが必要だ。」と客観的に考えたのです。

 一方で、彼らの中には、机を並べる日本人留学生たちへの主観的思いもありました。今期この名門ロースクールに入学した日本人は30名。8人が学部生で19人が大学院生、3人が聴講生です。

 ボランティアグループはポスターを学内に貼り、募金した人が胸につける日の丸マークのシールも作って、ロースクール内のラウンジに募金デスクを置きました。オンラインで日本の人たちへのメッセージも受け付けるようにしました。500ドルもの匿名の寄付も含め、着々と届く募金は赤十字を通して日本へと届けられています。

 またスーザンの学生自慢が始まりました。

「ね、いい学生たちでしょう。みんな本気で遠い日本のことを思ってるのよ。そんな彼らがこれからの世界を支えていくと思えば少しは希望も持てない?」

 私たちも謹んで募金をし、胸に日の丸シールを貼ってもらいました。

http://gwtoday.gwu.edu/theworld/gwstudentsforjapan

posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 22:56| Comment(0) | 地震

GW支援キャンペーン〜この話、明日すぐに続けます。

 早朝から色々な方々にお会いしていた長い一日となりました。つい今しがた、オークランドからロサンゼルス経由で飛んできたキャロラインをダレス国際空港に迎えに行って、ホテルに送り届けてから帰宅したところです。ついこの間別れた友と、まさかここで再会するとは思ってもいませんでした。

 一人ならこのまま眠い目をこすってでも書き続けるところなのですが、共同生活ともなればそんなわけにも行きません。

 お話ししたかったことはこれです。
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 続きはまた明日、目覚めたらすぐに。
 ちなみにここの時差はマイナス13時間です。日本は今午後の2時になろうとするところ。そしてこちらは深夜の1時になろうとするところ。

 祈りと共におやすみなさい。
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 13:54| Comment(0) | 地震

2011年03月22日

何も変わらない部屋で見る光景

 
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 結局ほとんど眠らないまま、まだ明るくなりきる前に、車のライトをつけて走り出しました。湾岸線の一部区間が通行止めとなっているために、京葉線を抜けて東関東自動車道へと抜ける、いつもとは違うルートをたどりました。

 あれ以来ガソリンを買わないようにしてきました。いつもは車で行く所もペタンコ靴で歩きまわりましたけれど、私の車にはギリギリのガソリンしか残っていません。初めての道だからと言って、迷ってウロウロする余裕はありません。飛行機の時間に遅れることもできません。しかも、あの時 中央高速を走っていたというアケミさんから聞いた言葉が、心の奥底に恐怖となって染み付いています。

「とにかく怖かった。車が自分でコントロールできなくなって勝手に運ばれるようだった。最初はタイヤが外れたのかと思った。そのうち前を走っている車が路肩に止まり始め、地震が起きたことを知ったけれど、止める場所を見つけるまでは走らねばならなかった。」

 途中で雨が降り出し、ワイパーを稼動させながら緊張と共に走り続けた高速道路は、幸いなことにいつもよりもずっと車の数が少なく、道に迷うこともなく1時間半で成田に着くことができました。いつもの場所で車をあずけながら状況を聞くと、

「車をおあずかりする数が増えました。特に外国の方が多くなりましたね。皆様、お帰りは未定ということです。」

 こんな一言からも尋常ではない事態がうかがい知れます。空港のロビーは予想していたほどの混雑ではありませんでしたけれど、各航空会社のカウンターにたどり着くまでには、先頭が見えない長い長い列の最後につかねばなりません。こんなことも初めてのことです。

 特別暗い雰囲気が漂っているわけでも、いらついた様子でもなく、淡々と自分の番が来るのを待つ人たちの中で、幾重にも巻き込んだ短いスカートの制服姿の女の子たちのはしゃぐ姿が浮き立ちます。ぶつかれば「ごめんなさい。」、落とした物を拾ってあげれば「ありがとうございます。」ときちんと言葉を返す高校生たちは、先生に誘導されてワシントンの学校に2週間の交換留学に行くところでした。彼女たちは、曇りも見えぬ明るさで、通常の生活を続けているように見えます。それもまた、私たちの人々が、そしてこの国が、希望を失わずに立ち直るために必要な「あっけらかんさ」なのかもしれません。

 今度ばかりは疲れました。こんなのをたしか日本語では「綿のように疲れる」と言うのでしたね。大学の教室から迎えにとんできた夫も、11日以来の心労で、随分疲れているように見えました。

 いつもはどんなに時差があっても、横になることなどなしにその地の時間に合わせて生活を始めるのに、今回は荷解きの途中でダウンです。小一時間ほど眠ったでしょうか。目覚めた頭は混乱をしていて、自分のいる場所、いる状況がわかりません。からだは鉛のように重くて、不自然な形で顔の上に伸ばした腕を動かすこともできません。あの時以来家にいる間はつけっぱなしにしていたラジオ、何度も階段を駆け上ってつけたテレビ、そうした常習が私の心身に染み付いて、心の痛みがからだの痛みにもなったようです。

 私のこの家は何も変わらず、私の部屋も最後に出た時のまま。窓から見える美しい景色も同じ。けれども、悲しみを湛え続けた心はもう同じ光景を見ることができません。

 こちらでは、NHKで日本のニュースを見ることができます。日本語にかぶせて英語の通訳が入ってしまいますが、映像はそのままです。しばらくはテレビにかぶりつく日々になるでしょう。

 車のトランクに大きなスーツケースを運び込んで、エンジンをかけてから振り返れば、まだ明るくなりきらない中で、ジャスミンの最初の蕾が開いているのを見つけました。地震が起きる4日前に、お能の会にいらっしゃるお客様方のために植えたばかりの花です。ふうっと息を吸い込めば、大好きな香りが少しばかり心を落ち着かせます。

 蕾が開く、そんな当たり前のことにも感動します。そんななんでもないことも希望に繋がります。
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 10:23| Comment(0) | 地震

2011年03月20日

行ってまいります。

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 あの日あの時から9日が過ぎました。海外での報道はかなり過熱状態にあるようで、友人たちの反応もいささか加熱気味です。遠くにいることで、想像力というおまけもつくのでしょう。

 半月前にオークランドの空港で別れた夫も同じです。朝な夕なにアメリカから安否を確かめる電話をしてきます。そのたびに渡米の予定を早めるようにと言われ、そのたびに私は、「大丈夫だから心配しないで。家族をおいて今この時期に日本を離れることはできません。」と言い続けてきました。

「とにかく娘たちを、そして家族を守らねば」とばかり考えて、完全に「母親モード」になっていたのです。まるで私が彼らを守ることができるかのように。我が身を呈してでも子供を守らねば、と言うのは、人間であれ動物であれ、母というものの本能でしょう。

 それが昨日の家族会議で、冷水を浴びたように気づかされました。

「ママが心配だ。安全な所にいてくれれば心配しないですむ。」という発言。これはもう全く立場が逆転しています。いつの間にか私は「守る側」から「守られる側」に転じていたのです。正気に戻って気づいてみれば、娘たちはもう立派な大人。私が両手で抱いて守ってあげていた小さな子供たちではないのです。

 加えて夫の心労を思い、急遽ワシントンに飛ぶ決断をしました。「あなたが今消費している電気やガスや水道や食料、トイレットペーパーにティッシュペーパー、その他もろもろ。その分が誰かに届くでしょ?」と言う友の言葉も、決断に力をつけてくれました。

 そして今しがた、こんな素敵な言葉が、図書館で仕事をしているミツコさんから届きました。私と同じ誕生日の友です。

「今、私にできることは、節電と募金、支援物資を送ること。被災地の図書館で必要とする文献の提供をすること。そして、元気でいること!パートナーに心配をかけないこと!最後のふたつは大事です。ここで私が病気になってしまったら、被災して治療が必要な人の薬を余分に使ってしまう!それはいかん!と思いました。なんて、大げさなと笑われましたが。。。。泣いてばかりいて、食べないでいる私を見ている彼の心配そうな顔があります。
たくさんの涙と嘆きの中、ひとつでも少なくするために私は食べて、顔を上げて、笑おうと思います。波混じりのぐしゃぐしゃの笑顔でも。」

 明日は4時起きです。これからようやく荷造り。またしても徹夜になりそうですけれど、ともかく行ってまいります。そして被災地の皆様のために祈りを続け、あちらで出来ることを一生懸命やってきます。

−−−−−−−−−−−−
3月のグローバルキッチン「赤道を越えて〜ニュージーランドと南太平洋の島々」をご予約くださった皆様へ

本日、皆様に3月の会の延期のご通知をメールにてさしあげましたが、万一お手元に届いていなかった場合のためにこの場を借りて再度ご連絡をさせていただきます。3月25日(金)、27日(日)、30日(水)のグローバルキッチンは延期をさせていただきます。次回の日程につきましては決まり次第お知らせいたします。










posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:59| Comment(2) | 地震

2011年03月19日

緊急家族会議!

 母が行った空.jpgP8060158.JPG
 わが家には昔から「家族会議」というものがあります。定期的に召集されるものではなく、ごく気まぐれな不定期会議です。誰かが言い出した時が開催の時。小さな子供でも意見を言う場を与えられるのは、まるで古代ギリシャの直接民主主義です。

 今日、家族が集合して久方ぶりの「緊急家族会議」が開かれました。家族というのは不思議なものです。たった2つの点だったのが、三角形になり、四角形、五角形、六角形、、、、になったかと思えば、また形を変えて、小さくなったり大きくなったり。頂点を結ぶ対角線も長くなったり短くなったり。

 11日14時46分以来、数え切れないほどのメールや電話が飛び交いましたけれど、全員が顔を合わせたのは今日が初めてでした。嬉しくて嬉しくて、ありがたくてありがたくて、悲しみと痛みの時を経て、共にいられることの喜びはこれまで以上に大きくなったような気がします。

 今日の議題は3つです。
 まずはあの日あの時の自分の状況を語ること。
 今の自分の立ち位置を確認すること。
 そして、未来ある小さな少年を守ること。

 少年には父と母と、5人の祖父母と、2人の叔母がいます。それら9人の大人たちが、今一丸となって彼を守ろうとしています。どうしたら安全な環境に身をおくことができるだろうか、どうしたら繋がった命を未来に広げていくことができるのか、を、みんな一生懸命に考えています。

 神戸女学院大学の内田樹教授がこんなことを言っています。「危機的状況では、リスクを過小評価するよりは過大評価する方がいい。避難が無駄になっても責める人はいない。何事もなくてよかったね、と喜べばいい。」

 いまなお苦難の中にいる被災地の人たちのために祈りを捧げながらも、そんな言葉を噛みしめて、たとえ一時離れ離れになろうとも、それぞれが安全な場所に身をおくために勇気をもって一歩を踏み出すことができるよう、今日の私たちは真剣に話し合いました。

 家族全員のパソコンにスカイプをインストールし、ウェブ上に「家族伝言板」を作りました。

 そんな話し合いが行われているとはつゆ知らず、当の小さな少年は、日増しに増えていく語彙を駆使して会議の進行を妨げます。

 どうか、私たちの国の未来を背負い、希望を担う子供たちに祝福をお与えください。
 どうかもう、これ以上の惨事が起こりませんように。
 どうかこの子たちの未来に光がさし、美しい花が開きますように。

 ところで、一昨年までご一緒に仕事をさせていただいていた久米小百合さん(久保田早紀さん)と、ジョシュア佐佐木さんが「東日本大震災」被災者の方を支援するために、「LOVE EAST」プロジェクトを立ち上げましたのでご紹介をいたします。よろしければぜひご協力ください。

「LOVE EAST」プロジェクト
<活動内容>
1) 現在、被災地では物資が圧倒的に不足しています。多くの教会から物資を運んでほしいとの要請が来ています。もちろん、行政の方でも物資を運んでいますが我々は被災地のキリスト教会にピンポイントで物資を送ります。つきましては、物資調達をお手伝い下さい。物資の送り先は、

〒121-0807
東京都足立区伊興本町2-1-10
「神の家族主イエス・キリスト教会」田島実牧師宛
tel 03-5837-4490 fax 03-5837-4491
http://www.kaminokazoku.com/
この教会で中継して東北に輸送します。(海外のキリスト教会関連団体からも物資が届けられます。)

送って頂きたい物資
ペットボトルの水、お米、トイレットペーパー、歯ブラシ、サニタリー用品、毛布、衣服、カセットコンロとカセットボンベ、御菓子、食料、常備薬類、ホカロンのような簡易のカイロ、自転車(ガソリンが無いので)、灯油用のポリタンク・・・・などです。
全部新品でお願い致します。(自転車は除く・但し完全な状態のもの)

2)物資供給が安定するころ、タイミングを見計らい「チャリティーコンサート」を行い義援金を募ります。多分4月中になると思われます。その前に義援金を個人的に送りたい方は、ワールドヴィジョン、日本赤十字、その他の機関を通じて行ってください。
また、「LOVE EAST」プロジェクトをとおして物資調達のために義援金を送って下さる方は下記の口座にお願いします。全額を物資に変えて東北に送らせて頂きます。
りそな銀行 立川支店 普通 1923230 「東京ワーシップ企画」

3)被災地の状況が少し落ち着いてきたら、避難所や仮設住宅暮らしを余儀なくされる
被災者を励ますために、現地に入りコンサートや必要なお手伝いなどを行います。
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3月18日(金):あるものだけで「サウスシーパンプキンスープ」
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2011年03月18日

知らなかったことばかり

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知らなかった
マスクをかけると
メガネが曇るなんて

知らなかった
吸ったりはいたり 
こんな風に息をしていたなんて

そういえば 娘たちがまだ小さな赤ん坊だった頃
あんまりぐっすり眠っているので 心配になって
手鏡を顔にかざしてみたら

まあるい鏡に ふわっと小さな霧がかかって
命が呼吸をしているって
こういうことなんだと 嬉しくなった

知らなかった
電気を消して入るお風呂が
こんなにロマンチックなものだなんて

お湯の温度を示す 液晶の数字が
水面でゆらゆら揺れて 
ニュジーランドで見た 洞窟のツチボタル

知らなかった
みんなが こんなにお節介だったなんて
一生懸命 他人のことを考えてる

遠い国のことなのに
「いつでもおいで。My home is your home.」
なんて言ってくれる友がいて

「You are in our thoughts and prayers each and every day.
We go to sleep and wake up thinking of Japan in this dark hour.」
なんて本気で言ってくる人たちがいる

暖房をつけなくたって ぐっすり眠れることも
携帯電話で話せることが こんなに嬉しいってことも
涙の量が 無尽蔵だってことも
知らなかったことばかり

私たちが流す涙が
ガソリンに変わればいいのに
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3月18日(金):あるものだけで「サウスシーパンプキンスープ」
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2011年03月17日

特別な誕生日

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 1923年9月11日の土曜日、関東大震災が町を破壊し、焼きつくし、たくさんの人々の繋がりを断ち切ってしまいました。私の父は、その半年前に生まれました。3月17日のことでした。毛布にくるまれた生後半か月の赤ん坊を片手で胸に抱き、もう一方の手で幼子の手をひいて、落ちてくる火柱の間をひたすら走り続けたという祖母の話を、子供心によく覚えています。

 大震災も戦争もくぐりぬけて時は流れ続け、父が生まれて27年後の同じ日に、私がこの世に生を受けました。今日は父の誕生日であり、私の誕生日です。

 志半ばにして53という若さで他界してしまった父は、物静かな優しい人でした。私は父の怒った顔というのを見たことがありません。経営していた会社が立ち行かなくなって、今度は人に使われる身となっても愚痴ひとつこぼすでもなく、黙々と私たち家族のために働き続けました。これと言った贅沢もせず、唯一の楽しみと言ったら、仕事から戻った夕食の席での晩酌と、たまの日曜に私たち姉妹ばかりか隣近所の子供たちを引き連れてデパートの食堂に行くことでした。

 子供ながらに親の懐具合を心配し、「さあ、何でも好きなものを注文しなさい。」と言うのを一番安いラーメンに決めると、それが運ばれて来る時には、なぜか具がたっぷりとのった五目そばに変わっていました。父は自分の子供だろうが、近所の子供だろうがわけへだてをすることなく、みんなに五目そばを食べさせては、そんな様子をニコニコと実に嬉しそうに眺めていました。食べ終われば、次は緑色の液体の上に白い半球型のアイスクリームが浮かぶクリームソーダがやってきて、子供たちに歓声を上げさせました。

 そんな賑やかで嬉しい外食のテーブルで、いつも自分は何にも食べずにただニコニコとしている父に、無邪気に聞いてみたことがあります。「おとうさん、どうして食べないの?お腹すいてないの?私の五目そば、半分食べる?」。すると父が答えました。「いらないよ。おとうさんはね、みんなが食べているのを見るのが好きなんだよ。」

 父の母、つまり私の祖母もそんな父によく似ていました。明治生まれの女には珍しく、未亡人になってからは事業を起こして、女手ひとつで3人の子供を育て上げました。勝手口からつながった台所の板の間に、知らない人が座って祖母と何やら話していることがよくありました。何度もお辞儀をしては客人が去っていくと、母が、「また、返ってもこないお金を貸しちゃって、、、、」といつも呟くように言いました。子供の私は、ある時思い切って祖母に聞いてみました。「おばあちゃん、どうして返ってこないのにお金を貸したりするの?」。すると祖母がおだやかな笑みを崩さずにこう答えました。「おばあちゃんはね、お金を貸すのが好きなの。」

 たぶん父はそんな祖母の遺伝子を受け継いでいたのでしょう。私はそんな祖母の孫であり、そんな父の娘であることを誇りに思います。そして、そんな遺伝子は私と妹の中にも、私たちの子供たちの中にも生き続けているように思えることがあります。

 それにしても特別なお誕生日となりました。切なくて、悲しくて、痛くて痛くてどうしようもない心と共に、私の新しい一年が始まりました。それでも痛みを感じられるというのは、とりもなおさず生きていることの証です。ありがたいことです。

 友人が紅白の桜もちを届けてくれました。「今年はこれで我慢してね。」と言いながら。
嬉しくて、白を父に、赤を私にと決めて、父と一緒に食べようとしたら、「いらないよ。おとうさんはね、おまえが食べているのを見るのが好きなんだよ。」という声が、また聞こえたような気がしました。おとうさん、お誕生日おめでとう!

 昨日成田を発ってアメリカへと向かった友人から緊急報告が届きましたので、かいつまんでお知らせします。

「出国時の成田は大パニックでした。いつもならのんびりした雰囲気の噴水前はまる
で野戦病院のようです。フランスに帰る人々が、ともかく空港に入り、キャンセル待ちを続けています。あちらこちらに野宿して捨てていった毛布が散乱しています。エアフランスのチェックインは、数キロにものぼる長い列をなし尋常ではありません。

海外メディアの伝え方は、日本の100倍もシリアスに伝えていると思えるぐらいです。これでは、日本に住む外国人の方々がおびえて大騒ぎするのも解せました。ただ、成田の様子を見ていて、尋常ではないものを感じたことも事実です。しばらく娘をアメリカに疎開させようか、と思うほど、成田の様子は異常でした。」
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3月17日(木):つつしんで、一足早いバースデーランチ
3月18日(金):あるものだけで「サウスシーパンプキンスープ」
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:59| Comment(0) | 地震

2011年03月16日

信じられるのは、信じなければいけないのは、、、、、

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 いつものように駅までの道を歩けば、いつものように青い空が白い雲を浮かべ、春の光が降り注いでいます。去年の今頃も、一昨年の今頃も、きっと同じように咲いていたであろう鮮やかな黄色のミモザの花が、今年もまた、今を盛りと頭を垂れるように咲き誇っています。

 もしかしたら私は、ひとりで勝手に長い夢を見ていたのでしょうか。
 もしそうだとしたら、どんなに、どんなにいいでしょうか。

 帰る頃には冷たい風が吹き出して、冬に戻ってしまったかのように身がすくみます。
 何百キロか離れたその地では、今、凍えるような雪の中で、たった1枚の毛布にくるまって、命を繋いでいる人たちがいったいどれほどいるのでしょうか。孤立した人たちには毛布すらないでしょう。

 そしてそんな無数の人たちのために、あれ以来、夜も昼もなく身を削って働いている人たちがいます。

 ラジオが繰り返して、明日の日の出の時刻を報じています。

「札幌では5時45分、仙台では5時46分、東京は5時50分、大阪は6時7分、福岡は6時27分、、、、、、那覇では6時37分。」

 何があろうと、どんな時だろうと、どこであろうと、日が昇ります。それを希望に結びつけるのはあまりに安易でしょう。絶望の最中にいる人たちの中には、寸分変わらぬ自然の営みに、人間の無力を感じる人たちだっているでしょう。

 さまざまな情報が錯綜しています。チェーンメールのように、次から次へと情報が届けられます。被爆地となるかもしれないと、すでに東京を離れた友もいます。日本を離れて母国へと急ぎ帰国する人たちも増えています。「危ない!」と言う人もいれば、「大丈夫!」と言う人もいる。いったい何を信じたらいいのでしょう。

 ただ1つ信じられるのは、信じなければいけないのは、実際にこの悲劇のさなかにいる人たちの言葉です。それらは、より多くの人々に聞いてもらわねばなりません。私はチェーンの1つとなって、今、8ヶ月になった爽空ちゃんのママ、岩手のCaoさんが書いた言葉をここに記します。どうか最後までお読みください。

2011年03月14日(月) 23時01分00秒 『助けて』
みんなありがとう。生きてるよ、
大丈夫、cao生きてる。
いっぱいいっぱい
みんなも動いてくれて・・・
ありがとう。

みんなあと少しだけ、
少しだけ
パワーわけてください。

北上の病院へ移送されました。
病院へ着く少し前から
爽空の意識がありません
怖い
おっぱいもう出なかった
身体中、寒かったはずなんです
おむつも服も
何も変えてあげられなくて、
おっぱいも泥まみれだし
流れてる木とか家とか柱とか、
いろんな物に当たったし
全身傷だらけ
3日間、暖房器具なかった
本当寒かった
それでも、
やっとここまで来られた

ひたすら抱きしめていたけど
私の身体も泥水だらけで
冷たくて・・・

怖かったよね
寒かったよね

腕の中で
ドンドン弱くなっていく爽空が
本当に怖くて
今、別室で
やっと助かったの
お願いします
助けてください
やだよ
連れてかないで

生きる気力をわけてください・・・

2011年03月15日(火) 22時27分16秒 『伝えたい』
本当に本当に本当に本当に・・・
みんなありがとう。
まだ、爽空は目を覚ましません。
がんばれ
・・・がんばれ!!

肺炎になっていて
体温も運ばれた時は
33.0゜でした

本当に冷たくて・・・
こんなにも小さな手で
全身震えさせながら・・・
必死でcaoの服を掴んでいたんです
爽空の口にも泥水が
たくさん入って
本当に怖くて
ドンドン人が流されて
たくさんの人叫んでて
怖くて怖くて
みんなが助けを求めてて
爽空も必死に生きようと
何度も息が出来なくなって
それでも必死で咳を出して
嘔吐をして・・・

小さな身体で
一生懸命生きて、生きて、
生きてくれて・・・

まだ治療室だけど、
大丈夫!!
絶対絶対この子は生きてくれる!!
だから
みんなも信じてください。
また一緒に笑える日が
来ることを
祈っていてください。

ねぇ、爽空??
また「まんま〜」って
笑いかけてくれる??
爽空は甘えん坊の
女の子だもんね・・・^^*
大丈夫、
caoはずっと側にいるよ。

病院へ来て、
初めて目にする世の中の状況に・・・
言葉がありません。
自分がいた悪夢のような現実
生きていられたことが奇跡で・・・
本当に。
今もまだあの状況下に
たくさんの人達が
助けを求めて待っています

ヘリの音がすごいんです
助けを求めている声が消されるんです
どうか・・・
どうか一台でも減らしてください
ヘリに手を振って
サインを送ったんです
でもヘリは
別の場所へ遠ざかっていきました
今思えば
報道のヘリだったのだと
わかります。
でも、それが
その行動が
どれ程!
どれ程被災者に絶望を与えるのか・・・
本当に本当に・・・
生きる気力がなくなるんです
どうか・・・
どうかインタビュアーさん、
被災地へ行き来出来る余裕があるのならば、
その移動車で
被災者を運んでください
食料を、おむつを運んであげてください

報道されていない現実
現状がたくさんあります

私達がいた避難所
・・・というか、
生き残った建物の上。
一切テレビに映りません。

テレビに出ている専門家たちの声。
-寝て、少しでも体力を温存してください-
寝られるわけがないんですよ。
寒いんです!
余震がすごいんです!
現地の状況はそんなもんじゃない
テレビに映っている
避難所はまだいい場所ばかりです。
まだまだ物資が行き届いていない避難所、
避難所とさえも呼べない
"かろうじて避難している場所"
で助けを待っている人達が
たくさんいます

メディアの皆さん、
生き延びたみんなを!
避難所をもっと映してください!

停電する事に対してどう思いますか?
とか
政府の対応が遅い事にどう思いますか?
とか・・・

心配している人達が
連絡がまだまだ取れない人達が
たくさん、たくさん!いるんです
みんなも突然の停電や
交通不便で
すごく大変だと思う・・・

でもどうか、
協力してください

まだまだ
まだまだ・・・
水がなく、暖房も効かず、
電気もつかない真っ暗闇で
助けを求めている人がたくさんいます
本当に怖いんです・・・
本当に寒いんです・・・
外は雪が降っています。
どうか命を
助けてください・・・
仙台の家族の安否
未だ連絡がつきません。
どうか生きてて!!

みんな
すごく心配してくれて
ありがとう、
本当にありがとうございます・・・

caoのblog、
みんなで広めてくれたんだね
caoの声、
みんなで受け止めていてくれてたんだね
soulaの笑顔、
読み返して見てくれたってね
ね??
とってもラブリーな笑顔で
笑ってくれるんです。
また笑って・・・
また一緒に笑おう??

たくさんのコメント
メッセージ
本当に嬉しくて
有り難くて
励まされて
涙が出ます・・・
必ず一人一人に
返事を書きます
もう少しだけ
待っていてください

首都圏でも、
節電してくれていたり、
みんな助けてくれて
ありがとう・・・

私達が搬送された時、
ロビーは人で溢れかえっていました。
caoなんて
まだまだいい方なんだ
生きていられたんだから!!

みんな大変なんだ
みんな辛いんだ

被災者だって辛いけど
ニュース見て何も出来ないって
そんな自分が悔しいって
みんなだって辛いんだよね・・・
突然の停電や、混乱・・・
みんなだって大変だよね
それなのに、
こんなに沢山応援してくれて
みんな本当ありがとう
みんなのその気持ちが
私たち東北人に
どれ程パワーをくれているか!!
みんながパワーくれてるんだ!!
大丈夫!!
東北人は強ぇんだ!!

爽空、生きろ!!

絶対また笑える!!

いつか必ず
みんなのところへ
会いに行くよ!!

その時は
最大級のhugsをしよう!!

だからみんなで
がんばっぺ!!

http://ameblo.jp/023-1101/entry-10830942204.html#main
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グローバルキッチン http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku 
3月16日(水):ニュージーランドのSUSHI人気!
3月17日(木)予告:つつしんで、一足早いバースデーランチ

posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:59| Comment(2) | 地震

2011年03月15日

優しさの連鎖

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 「被災日本人のマナー 米紙称賛」
 それは、たび重なる被害や、不安や悲しみや絶望や、目の前に突然立ちはだかった壁の厚さなどを報じる今朝の紙面の中で、ともすれば見落としてしまいそうになるぐらいの小さな記事でした。

 アメリカのロサンゼルス・タイムズ紙が、「非の打ち所のないマナーは、まったく損なわれていない」という見出しで、私たち日本人を、「巨大な災害に見舞われたにもかかわらず、思いやりを忘れない。」と称賛しているというのです。

 たしかに略奪があるわけでもなく、混乱の中でも秩序を保ちながら助け合っている被災者の方々の姿は、涙と誇りなしには見られません。瓦礫の中から救助された老女が、担架の上から「すみませんねえ。ご迷惑かけちゃって。」と救助の人たちをねぎらう姿。被災者の男性たちが冷たい雨が降る吹きさらしのテントの中で、

(22:31 机の下にもぐりました。かなり強い横揺れです。静岡県東部で震度6強だそうです。)

みごとな分担作業で、同じ建物で過ごすたくさんの被災者仲間のために炊き出しをしている姿。

 「英紙『がんばれ日本』」という小さな見出しの記事では、イギリスのメディアの日本人評が紹介されています。「がんばれ、日本。がんばれ、東北」と1面に大きく日本語で書かれた13日付けのインデペンデント紙。「日本、みなさんは一人じゃない」と、これまた日本語で1面の題字下に書いてくれたデイリー・ミラー紙。同紙は被災地ルポを掲載し、「泣き叫ぶ声もヒステリーもない。日本人は黙って威厳を持ち、なすべき事をしている」と伝えたそうです。

 今日も一日中涙ばかり流していましたけれど、悲しみや無念の涙ばかりでありません。人々の優しさへのたくさんの涙も流しました。

 一番近いコンビニに牛乳を買いに行ったら、支払いを済ませたはずの、髪を金色に染めたオニイサンが戻ってきました。「忘れ物?」と思ったら、ぶすっとしたままレジ前の透明の募金箱に千円札を入れて、またオートバイに戻っていきました。

 ワシントンの友人たちが日本の被災者の方々への祈りのために集まって、「みんな一生懸命応援してるよ!」と、笑顔の写真を送ってきてくれました。しかも、「みんなで義捐金を送るから、私たちを一番よく知っている日本人のあなたの手で、あなたが一番いいと思う所に届けてくれる?」と言って。

 近所に住むミチヨさんが、お昼時にまだ暖かいコロッケサンドとクロワッサンを持ってきてくれました。「神戸屋にパンを買いに行ったらすごい行列。どうせ並ぶならナオミさんの分も買っちゃおうと思って。」

 お隣の若夫婦が、「叫んでくれたらすぐに飛んでいきますからねえ!」

 人を思う優しさが、国を越え、世代を越え、連鎖の輪となって広がっているような気がします。そんな優しさがある限りきっと希望もあるはずです。

 
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3月15日(火):ビールと言っても、、、、、
3月16日(水):ニュージーランドのSUSHI人気!
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2011年03月14日

それぞれの使命 それぞれの役割

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 14時50分から17時半までと予告されていた計画停電も、需要が供給を下回ったということで実施されずに終わりました。けれども相変わらず、交通機関は麻痺状態が続いています。小田急線も、新宿と経堂の間を往復するだけで、私の住む駅までは来てくれません。結局は今日も一日、ラジオを聞いたり、テレビを見たりしながら家の中で過ごすことになりました。

 無線ランのルーターが私の書棚の上にあるのですが、この赤い玉子のようなものにびっくりするような機能が付いていることがわかりました。こんな事態にでもならなければ、気づかなかったことです。

 この赤玉子が地震予報をしてくれるのです。今日もアラーム音の後に、2度ほどこんな声が発せられました。

「30秒後に震度3の揺れがあります。」
「すぐに震度3の揺れがあります。揺れが続いている間は、身の安全を確保し、落ち着いて行動してください。」

 言われるままにすぐに机の下にもぐりましたが、幸いたいしたこともなく過ぎました。こんなこともあろうかと、今朝起きてすぐに、ゴチャゴチャだった机の下を大整理して、掃除機をかけて、私が篭城できる空間を作りました。これもまた、こんな事態にでもならなければ、いつまでもゴチャゴチャ状態のままだったことでしょう。

 涙が出るほど嬉しいのは、昨日から今日にかけてぞくぞくと世界各国からの救助隊が到着していることです。アメリカ、中国、韓国、シンガポール、ドイツ、スイス、ロシア、オーストラリア、そしていまだ打撃から立ち直れていないニュージーランドまでが、到着早々危険区域に立ち入って救助活動に携わっています。飛行機に乗ってやってきた犬たちの姿も見られます。

 「日本には私たちの国の災害時にお世話になりましたので、救助を差し向けるのは当然のことです。」などと、一国の首相が淡々と語る言葉を聞いていると、この時ばかりはイデオロギーも宗教も民族も関係のない「同じ星に生きる仲間たち」の連帯を感じます。

 これら10カ国だけではありません。これまでに91の地域や国、6つの国際機関が救助隊の派遣や、救援物資についての申し出をしてきてくれているそうです。91と言えば、決して裕福な国ばかりではないでしょう。まさかと思う国々が、液化天然ガスの自国分を私たちに振り分けようともしています。私たちはそれらの気持ちをきちんと受け止め、私たちの将来、世界の未来に繋げていかねばなりません。

 昨日の思い悩む私のブログに対して、2人の若く聡明な友がこんな言葉を届けてくれました。目が覚めた思いです。

「直美さん、心ある人が自分の命を守り、落ち着いてから復興に尽力するということも必要なことだと思います。私は、直美さんがもしワシントンに行く事が出来るのならば、行かれても良いと思います。なぜならば、復興が必要な時に、身を呈して人を助けることの出来る人には生き残って欲しいからです。」

「亡くなった父が重病で最後の入院をしている時、ナースステーションが近かったため、医師や看護師さんの笑いさざめく声が病室に響いてきました。デリカシーがないなと感じながらも、この方々にはこの方々の生活があり会話があるのだからと思って、父の容態を見守ることに集中しました。

人には人それぞれの世界があり使命があり役割があるのですから、いつもの直美ちゃんのように、情をかけて共感する優しい心を大切になされば、窮屈なまでに過度の自粛をなさる必要はないのではないかと思います。」
 
 二人とも、本当にありがとう。そう、私たちそれぞれの役割はさまざま。不器用な自分の無力さをもどかしく思って自己嫌悪に陥るのではなく、いつか自分に与えられた役割を果たすべき日を信じて生き続けていくこと。そんな大切なことに気づかせてくれて本当にありがとう。

 地震が起きた日の4日前に買った百合の花が、1つまた1つと蕾を開き、まるで何事もなかったように咲き続けています。おのが役割を全うするその律儀さが、いつもと同じように窓から差し込む光の中で、なんだかやけに健気に見えます。
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3月14日(月):友のおかげで「自給自足サラダ」
3月15日(火)予告:ビールと言っても、、、、、
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:28| Comment(2) | 地震

2011年03月13日

今わたし達にできること

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 何をしていても後ろめたいのです。一日に小さなおにぎり1個とバナナ1本しか食べられないという避難所の人たちのことを聞けば、不要なものまでぎっしり詰まった冷蔵庫を開けるのも後ろめたいのです。ましてやおいしいものを食べて、満腹になったりすれば、まるでいけないことをしたかのような気になります。

 洗い立ての清潔な肌着を身につけるのも、お風呂に手足を伸ばしてゆっくりと温まるのも、みんな申しわけないのです。書こうと思ってためていた楽しいことをブログに書くこともはばかられます。

 春の日曜日、今日は拡大家族で賑やかにイチゴ狩りに行く予定でした。前々からどんなに楽しみにしていたかしれません。もちろん中止です。だからと言って外出をすることもできず、ポカリと空いた時間を「それならこの際、書かねばならない原稿でも」などと思ったって、一日中、右耳は机の上に載せたラジオの方に向いています。とてもクリエイティブな頭にはなれませんし、集中もできません。本を読み始めたって、途中で何度も中断します。

 何をしても心苦しいし、何にもしなければしないでまた心苦しいのです。いったいどうしたらよいのでしょう。

 計画停電の第一報が娘から届きました。23区は対象外などとも聞いていたので、あわててネットで詳細を調べようと思っても、アクセス集中で繋がりません。何とかわかったことは、私の住む場所は4グループで午後1時50分から7時半。そこまでたどり着くのに随分時間がかかりました。いったいこんな急な情報が、全ての人にどうやって伝わると言うのでしょう。ネットを常時使う人ばかりいるわけではありません。

 けれども、やっとこれで少しばかり後ろめたさが救われました。何百分の1とは言え、共に不便を担うことができるのですから。そんな思いでいたところに、5グループに割り当てられた友から、「午後6時20分〜10時です!孫たちと過ごすキャンドルナイトもまた楽しいかも。」と言うメールが届きましたので、珍しくすぐに「不謹慎です!」と強い言葉で返事を送ってしまいました。

 地震が大の苦手という親友の紀子さんは、明後日から仕事で台湾へ飛ばねばなりません。
「2月の初めからの予定ですので、気が重くても仕事の相手がある以上は、そして飛行機が飛ぶ以上はキャンセルできなくて。」と、重症で喘いでいるような母国を離れることに複雑な気持ちでいます。楽しみにしていたヨーロッパへの旅行を取りやめた友もいます。明後日の夜にミッドタウンにジャズライブを一緒に聞きにいくはずだった友からも、「切符は無駄になるけれど、やっぱりこの際自粛しようね。」と連絡が入ったばかりです。

 朝に夕に日本の被害の模様が報道されているアメリカの夫からも、「一日でも早くこちらに飛んできなさい。」と再三言ってきますが、その度に「NO!」と言い続けています。私は今、瀕死の母国を離れることはできません。家族や友を残して自分だけが安全な場所に移ることなどしたくもありません。

 以下に転載するのは、あるワーキングマザーのブログからです。ちょっと長くなりますが許可を得てここに貼り付けます。「何をしても、何をしなくても後ろめたい。」などと言って、結局はタラタラとしている私をとっくの昔に越えて、若い人たちは、こうして具体的にパワフルに動き出しています。そして大きな渦へと広げています。写真もついでにお借りしました。

同じ母としてできることってなんだろう?
ミルクや紙おむつが足りないと聞けば、送ってあげたいと強く思いますが、個人で物資を送ることは、かえって混乱を招くこととなります。今、私たちにできること。それは、募金という形での支援ではないでしょうか?オンラインでの入金できるサイトです↓

Yahoo! 基金
Yahoo!ウォレット、もしくはYahoo!ポイントを使って募金が可能。
Yahoo!ウォレットの募金額は500円〜10万円で、こちらで募金すると専用の壁紙をダウンロードできる。一方、Yahoo!ポイントの場合は、1〜10万ポイントを募金でき、1ポイント1円で換算されて拠出される。募金サイト: http://volunteer.yahoo.co.jp/donation/detail/1630001/index.html

GROUPON
募金は一口200円。ユーザーから募金を受け付けると、同額をグルーポンも拠出する仕組みになっているため、実際は一口あたり400円が寄付されることになる。
募金サイト: http://www.groupon.jp/cid/7995/dtype/main

@nifty
壁紙を購入すると、その売上げが全額募金に回される。購入金額は、525円、1050円、3150円、5250円、1万500円から選べる。 募金サイト: http://donation.nifty.com/tokusetsu/

goo
壁紙を購入すると、その売上げが全額募金に回される。金額は100円、500円、1000円、5000円、1万円から選べる。支払い方法は、クレジットカード、ちょコム、楽天銀行のいずれか。
募金サイト: http://special.goo.ne.jp/donation_earthquake/

T-SITE
TSUTAYAカードのTポイントを使った募金が可能。1円単位で募金ができる。
募金サイト: http://tsite.jp/donation/index.pl?xpg=PCTC0202&bokin_id=88&scid=p0224dnt

ソフトバンクモバイル
「白戸家のお父さんデジタルコンテンツ」を購入すると、その売上げが全額寄付される。
商品は105円、315円、525円の3種類が用意されている。購入方法は、「Yahoo!ケータイ」トップページ→「お知らせ」→「東北地方太平洋沖地震義援金受付」で、「白戸家のお父さんデジタルコンテンツ」を選択。
なお、ソフトバンクでは、ソフトバンクチャリティダイヤル「*5577」も用意しており、こちらの音声メッセージを聞いて募金することもできる。
募金サイト: http://info.mb.softbank.jp/f/disaster/touhoku/index.html

mixi
募金向けミクコレ「支援ミクコレ」を販売。50pt(50円)と100pt(100円)で2種類ずつ用意されている。
なお、支援ミクコレでは、ユーザーからの募金額と同額をミクシィが拠出するため、実際は50ptで100円、100ptで200円が募金される。支援ミクコレは、mixiモバイルからのみ利用可能。
お知らせ: http://mixi.jp/release_info.pl?mode=item&id=1284

GREE
GREEのオリジナルアバター「GREEボランティア」を購入すると、その売上げが全額寄付される。
金額は、100〜1万ゴールドの間で任意に選択可能。1ゴールドあたり1円で換算される。
お知らせ: http://www.gree.co.jp/news/press/2011/0312.html

モバゲータウン
モバゲータウンで、災害義援金向け専用アバターを販売。その売上げが全額募金に回される。
購入方法は、モバゲータウンのトップページで「災害義援金を募集しています」をクリックし、モバゲー募金コーナーで「義援金用アバター」を選択。金額は、100円、500円、1000円から選べる。
お知らせ: http://dena.jp/topics/2011/03/post-15.php

アメーバピグ
アメーバピグで募金対象アイテム「東北地方太平洋沖地震募金風船」を販売。
10アメゴールド(10円)から購入できる。同アイテムを購入すると、その同額をサイバーエージェントも拠出するため、実際には倍額が募金されることになる。購入は、アメーバピグの中で、おでかけエリアから「地震情報交換」エリアを選択。各エリアに設定されているアイテム販売機から行える。
お知らせ: http://www.cyberagent.co.jp/news/press/2011/0312_1.html

うまくリンクが張れず、サイトのアドレス表示になっていますが、各自コピーしてサイトへ飛んでください!

一人でも多くの命が助かりますように・・。
震災にあわれた方に一刻も早く笑顔が戻りますように。
これ以上被害が拡大しませんように。
どんな言葉で祈っても足りないほどですが、一人一人の協力が、大きな力へ変わることを信じて・

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3月11日(金):NZ最後の夜はやっぱりWHITEで
3月14日(月)予告:自給自足への憧れ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:59| Comment(2) | 地震

2011年03月12日

繋がっていることのありがたさ

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 食料の補給と懐中電灯を買うために外に出てみれば、寒さこそまだ残るものの、おだやかな優しい陽ざしにあふれた町には、どこからか沈丁花の香りが運ばれてきます。昨日2時46分に始まった一連のできごとが、まるで悪い夢を見ていたかのようです。本当に、これが夢だったのならどんなにいいでしょうか。けれども、「安全点検のために閉店」という看板を掲げて閉まっている店も多く、開いている店でさえ閉店時間を早めている現実を目の当たりにすれば、そんな願いもむなしく夕焼けの空に消えていきます。コンビニの棚にパンはなく、レトルト食品なども残りわずかになっています。懐中電灯はどこに行っても売り切れでした。

 次々と追い討ちをかけるように、悲しいニュースが飛び込んできます。被災地の皆様の心を思えば、ヌクヌクとお風呂に入ることのできることすらも、申し訳なくてたまらなくなります。

 東京は今日になって、携帯電話もメールもほぼ正常に機能するようになり、友人たちの様子が届くようになりました。

 友の一人は、昨日、浜松町で仕事をしていました。自宅に残してきた犬が心配だという、同じ方面に住む教え子の生徒さんと二人で浜松町を出たのが夕方の5時。二人は六本木を通って渋谷へと出て、ひたすら歩き続けました。六本木の通りは、すし詰めになったバスが何台も、動きもしない渋滞の車の列の中に見られました。二人はいくつものバスを追い越して歩いて行きました。吉祥寺に着いたのは、5時間後の10時だったと言います。

「こうなると頼るのは足よ。私は毎朝『早朝ウォーキング』をしていたから平気だったけれど、普通の人だったらかなりきつかったと思うわ。公衆電話もトイレもすごい行列。東急デパートのトイレに並んでいたら、シャッターを下ろした後なのに、従業員の人たちが3人ずつまとめては、従業員トイレに案内してくれた。」

 一緒に歩いた生徒さんのゴールデンレトリバーは、家にたどり着いた時には、心肺停止で亡くなっていたそうです。

 銀座で仕事をしている友人からは、こんなメールが届きました。

「昨晩銀座では、古いビルにヒビが入るなどが相次ぎ、消防車がフル出動。私もビルから出られず21時過ぎにようやく解放され、徒歩にて帰路につきました。」

 姪っ子は恵比寿で一晩足止めとなり、横須賀の家に帰宅できたのは今日のお昼となりました。

 (今ここでまた余震。机の下にもぐりました。)
 
 私のギリシャ語の生徒さんだった方も、昨日最初の地震が起きた時、日本橋三越の中にいました。交通機関が再開するまで三越が保護をしてくれ、全員分の椅子を用意してくれたばかりか、夜中近くには手作りのおにぎりまで配ってくれたそうです。

「店員さんが皆さん良くして下さって恐縮しました。そのまま泊まることもできましたが、飼い猫が心配で、夜中に半蔵門線が再開したのを機に帰ることにしました。家に着いたのは夜中の1時40分でした。猫は無事でしたが、家の中は部分的にめちゃくちゃでした。」

 まだまだあります。もう少し続けさせてください。

 尊敬する大先輩も都心で仕事をしながら交通機関の回復を待ち、大混雑だった大江戸線をさけ、日比谷線、丸の内線、都営新宿線と乗り継いで1時間半、深夜の2時半頃に自宅に帰り着きました。

「これだけで済むといいのですが、この後が大変でした。自宅の3つの食器棚が前倒しになり、大事に集めた伊万里焼きやコーヒーカップのコレクションなどがほぼ全滅でした。勉強部屋の本棚も半倒しで本等が床に散乱し、文字通り足の踏み場がなくショックでした。瀬戸物やガラスを整理するのに1日かかりました。棚はマンションの方と管理人さんが助けてくれて、その後友人が片付けを手伝いに来てくれました。二人でやっても居間で1日かかりました。勉強部屋は未だに惨憺たるものです。でも、こんな状態になった部屋に一人でいなくて良かったと思っております。ゆっくり片付けます。」

「おばあちゃんデュオ」の相方の家も大変なことになりました。
エレベーターが止まり、19階まで階段を上って家の扉を開けると、食器は割れ、部屋のタンスはみな倒れていたそうです。シーズーのメリーちゃんの姿がどこにも見つからず、崩れた荷の下でつぶれてしまったのかと、泣きながらかき分けかき分け探していたところに、動いたテレビ台の後ろに震えながら小さくなっていたのを見つけました。

「メリーは一晩眠らずに怯えていました。」とは今朝の連絡です。

 犬たちでさえ、これほどに受け止めざるを得なかったこの天災です。被災地の方々が体験したことはいかばかりだったでしょうか。しかも、まだ「だったでしょうか。」などと過去形や現在完了形で語れることではなく、現在進行形なのですから。

 今の私にせめてもできることは、電気の消費を抑えることです。いつもなら寝るまでに暖める寝室も、今夜は暖房を止めました。そしてユニクロのヒートテックをしっかり着込み、首にマフラーを巻きました。階段の電気も消しました。

 明日がどうか今日よりも良い日でありますように、、、、、

 たった今、ワシントンの親友ジュディーからメールが届きました。

「Naomi, All your Washington friends are thinking of you and your family, and send our deepest thoughts of sympathy for the loss of life in Japan. I was glad to hear that you and your family are safe and hope you continue to remain so.   Judy」

 たくさんの繋がりを破壊してしまったこの悲しい出来事の中で、こうして家族や友人たちと繋がっているという現実がどんなにありがたいことでしょう。

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3月11日(金):NZ最後の夜はやっぱりWHITEで
3月14日(月)予告:自給自足への憧れ
 
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どうかご無事で

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 10時間たった今もなお、軽い揺れを感じています。あれ以来、テレビとラジオをつけっぱなしにしています。この時間、東京でもまだ家に帰ることができない方々も多くいらっしゃることでしょう。ようやく電車の運転が再開したとのこと、どうかご無事でお帰りになれますように。

 2時46分、私は6時にお迎えするはずの4名のお客様のために、台所の調理台をいっぱいにして料理を作っている最中でした。ひよこ豆のペーストを作り、ニュージーランドで覚えたばかりのサツマイモのサラダを作り、スープのためのカボチャを茹でて、ローストポーク用にお肉をソースに漬け込もうとしているところでした。

 一瞬眩暈が起こったのかと思ったユラリとしたからだの揺れが、すぐに立っていられないほどの大きな揺れに変わりました。あわててガスの火を止め、階段を駆け下り、私の部屋の大きな机の下に身を隠しました。揺れが繰り返されるたびに、目の前で音を立てて、本や書類が崩れ落ちてきました。作りつけの本棚の本はびくともしませんでしたが、昨年私が自分で組み立てた安価なユニット家具の上に置かれていたものはすべて滑り落ちました。

 幸いこの家は「耐震」に重きを置いて4年前に新築した家です。その効果をこうした形で確かめねばならなくなったことを遺憾に思いますが、私の部屋以外はほとんど被害がありませんでした。さきほど家中を点検してみれば、居間のテーブルの上のキャンドルスタンドが倒れていたことと、地下の夫の書斎の電気スタンドのガラスの傘が、絨毯の上に投げ出されていたことだけでした。キッチンのキャビネットは、中の物が落下しないように瞬時にロックがかかり、扉が開かなくなりました。

 電話もメールも繋がらず安否が確認できなかった娘たちも、皆無事であることがわかりました。2匹のワンコたちも無事でした。家に帰れなくなった5人の家族たちは、今夜は都心のホテルにそれぞれの場所から集まりました。いつでも車で出動できるように気を張っていた私も、ようやくほっとして、今、ビールの缶をあけました。

 先ほど朝を迎えたアメリカでは、現地のNHKで地震のニュースを知った友人たちから、心配のメールが相次いでいます。オークランドの空港からいったんアメリカに帰った夫も電話がつながらずオロオロしていました。

 M8.8というクライストチャーチよりも大きな地震でした。まだまだ安心はできません。繰り返される津波の心配もあります。それでもどうか、皆様、たとえ短い時間でも、ぐっすりと眠ることができますように。何事もなく朝を迎えられますように。どうかこれ以上の被害がおきませんように。皆様どうぞご無事でありますように。夜を徹してお働きの皆様、どうかお疲れがたまりませんように。

 私は明日から、作ってしまった5人分のお料理を毎日食べながら、残されたご家族の皆様の悲しみを悼みながら、被害にあった皆様の一日も早いご回復を祈り続けます。
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 02:01| Comment(2) | 地震