2010年09月04日

 一夜の夢の後の「助っ人デュオ」出動

P9034388.JPGP9034412.JPG
 夜空を何色もの光や凧が飛びかい、花火が華やかに彩り、煙が神秘の空間を作り、火山が爆発し、水面が炎に包まれる中、ピンクのロングドレスのユーミンが、海に浮かぶ船の高い塔の上にすっくと立って、一夜限りのショーが始まり、終わりました。

 昨夜、8時45分から、ディズニーシーのメディテレー二アンハーバーで開かれた松任谷由美さんのスペシャルショーです。

 ユーミンのコンサートも、ディズニーシーも初めてでしたが、入ってから出るまで、完全に日常生活を忘れていた不思議な、魔法のような3時間でした。まるでかげろうを見ていたようなフワフワした感じの中でアクセルを踏み、深夜、高速を走って帰ってきました。

 朝起きたら、頭の中にユーミンが流れていました。
 一緒に行った、デビュー当時からの生粋のユーミンファンのアケミさんとちがって、一部の曲しか知らない私ですが、そんな中でもとても好きなのが 「時はかげろう」 という静かな曲でした。

 35もあるアルバムの中の22番目だという「天国のドア」の中にあります。行きの車の中で、たまたまそんな話をしていたら、驚きました。ショーのオープニングがこの曲だったのです。

 頭に「時はかげろう」が流れている中で、午前中のアポを夕方に変えてもらって、これから急ぎ、昨夜39.6度の熱を出したヤンチャ坊主のもとへ駆けつけます。友人の結婚式に出なければならない娘夫婦のために、「キッコ&ナオミ」の仲良しおばあちゃん達が、またしても助っ人デュオを組みました。

 出かける前に急いで、頭の中のメロディーを言葉にします。
 「滅び行く種族のうたを おぼろげに口ずさむ」 の部分がとても好きでした。あらためて聞いてみて、やっぱり好きでです。

 日没の合図とともに 砂漠に起こる風よ
 誰ももとに 君のもとに
 燃える心は たなびく

 目を閉じて深く吸い込む この星のエナジーを
 誰のために 君のために
 持ち帰ろう 形にして

 Illusion 時はかげろう 光る砂の色
 Solitude ひとりではなく 
 もっと強くなって君を愛しにゆくよ

 滅び行く種族のうたを おぼろげに口ずさむ
 誰のために 君のために
 地平線へ 進んでゆく

 Illusion 時はかげろう 揺れる海の色
 Solitude 別れではなく 
 もっと強くなって君を迎えにゆく
 
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku (土日閉店)
9月3日(金):横浜の小さなパルテノン
9月2日(木):丸ズッキーニ登場!
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 07:43| Comment(0) | 日記

2010年09月03日

身も心も「隙間持ち」で 

1P8193970.JPGP8193974.JPGP8193976.JPGP8193977.JPGP8193979.JPG 
 どうも整理は苦手です。カバンの中はいつもゴチャゴチャ。取捨選択をするよりは、「何が必要になってもいいように」 という言い訳のもと、何でもカバンに入れっぱなしにしている大雑把者で、しょっちゅう家人からヒンシュクを買っています。それなのに、しょっちゅう忘れ物もしているとくれば、ますますヒンシュクものです。

 「えっ、また車の鍵探してるの?同じ所にしまっておけばいいのに。」 とか、
 「えっ、またメガネ忘れたの?家出る前にちゃんと確認すればいいのに。」 とか、
  
 あげくの果てには 「ママ、もう見てられない!」 とさじを投げた娘が、治外法権も何のその、私のバッグの中を整理し始めます。

 当然私の小さな仕事部屋も同じような有様ですけれど、ここだけは治外法権を堅持しています。

 そんな私でも、共通スペースはきちんと片付けているつもりです。鍋や皿が山積みになったキッチンだって寝る前には何にもないスペースに戻ります。4年前の引越し準備で泣きたくなるほど (実際何度も泣きました。) 大変だったものですから、以来、「余分な物は持つまい」 と心に決めてもいます。

 とは言え、捨てることのできない物も多すぎます。と言うか、「思い出は頭の中にあればいいんだよ。」 と、何でもポンポン捨てられる夫と違って、私にはなかなかそれができません。夫が捨てた物を、ひそかに屑篭から取り出して、皺を伸ばして 「思い出箱」 にしまったりしています。

 馬鹿な買い物をして、「いつかは使うだろう」 と捨てられずに、長い間クローゼットの空間を占拠している物たちもあります。「壊れた時の予備に」と、同じく空間を占拠する2台のプリンターもありました。それでも、収納場所もたっぷりある大きめの家、私にとっては目障りでも何でもなかったのですが、、、、、、

「ナオミ、この段ボールは何? ずっとクローゼットの奥にあるけど、要らない物だったら捨てたら?」
「ナオミ、この棚、ちょっと片付けて少しだけ僕に譲ってくれない?」
「ナオミ、ここもう少しすっきりさせた方がいいんじゃない?」

 この夏、こんな夫の言葉に初めは少々ムッとし、その後すぐに我に返って、一念発起して汗をかきながらの大整理をしました。

「いつか着る時もあるだろう」 と取っておいた衣類を思い切って片っ端から袋に詰めて、バザーに出すことにしました。思い出のあるものは写真に残しました。

「あんなに高いお金を払ったのだから捨てるなんてもったいない。」 と、あまりの重さに使いもせずに何年か放置していた新品同様の大きなウォーターサイクロンの掃除機を、区役所に電話をかけて回収をお願いしました。

「せっかく修理して使えるようになったのだから。」 と言う2台のプリンターも一緒に引き取りをお願いしました。 

 ちょっと立ち働いただけなのに、こんなにハンガーが空いて、こんなにバザー品が出て、こんな風にあちこちに隙間ができました。

 気づいてみれば気分爽快。「あ、あれ、残しておけばよかったかな」 などと言う後悔の一つ二つはありますけれど、なくなってみて別段不便もありませんし、何よりも 「隙間」を見るたびに、ダイエットに成功したように嬉しくなります。 

 そして決心します。
「なるべくこのまま、身も心も、『隙間持ち』 でいよう!」と。

 それでも、思い出がありすぎて、どうしても捨てられない物もたくさんありました。それらはいまだに隙間を占領しています。それについてはまた後日。
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
9月3日(金):横浜の小さなパルテノン
9月2日(木):丸ズッキーニ登場!
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 09:38| Comment(0) | 日記

2010年09月02日

隙間ってやっぱり素敵

1P8254130.JPG1P8254118.JPGP8314347.JPG
 9月に入って2日目。
朝刊を開くまでもなく、飛び込んできたのは、『暑い夏 113年間で1番』 という一面の見出し。気象庁が明日、専門家を集めて「異常気象分析検討会」を開くことを決めたというのですから、我々素人が肌で感じている以上に、この夏のこの気候は異常なのでしょう。

 そんな鬱陶しい季節に、立て続けに爽やかな女性たちにお会いしています。男性には失礼ながら、どうも最近はダンディーな男よりも、ダンディーな女の方が増えてきたように感じます。この 「ダンディ」 という言葉、わかったようでわからない言葉の一つですが、もともとの「 男性の洗練されたお洒落」 という意味からちょっと飛躍して、男であれ女であれ、その人のかもし出すある上質の存在感、と言うのが私なりのダンディでありダンディズム感です。かなり勝手な解釈?(笑)。

 女の方が何々とか、男だから何々とか、そうした括りにはめっぽう弱くて、すぐにアレルギー反応を起こしてしまうたちなのですが、そのくせ、ある種の潔さ、あきらめの良さ、しがみつかない生き方を選択する勇気と知恵を持った「ダンディーな女の方が増えてきたように思う」のです。

 若いうちならば、あきらめずにドンドンと前へ進むパワーは眩しいくらいに美しいのですけれど、我々世代になるとちょっと違ってきます。それはたぶん、客観的な是非ではなくて、私自身の生き方や価値観や、大げさな言葉で言えば美学が年と共に変化をしているからなのだろうと思います。

 日曜日に我が家にいらしたエミさんは、一線から退くにはまだまだ早い若干50歳。傑出した日本人女性です。アメリカでパイロットの資格を取り、女性パイロットとして活躍し、自分の会社を作り大成功させました。見た目だって本当にチャーミングです。驚いたことに彼女がこんなことを言いました。

「私は夢のためにも働いたし、お金のためにも働いた。
あとは主婦として夫と静かに生活をしていく中で、できる範囲で社会にお返しをしていきたい。
頑張らずに、肩の力を抜いてゆるりと心地よく。
昔は何とかだった、何を成し遂げたなんてこと、誰も知らなくていい。」

 月曜日のマツコさんは、

「今やっている仕事?お金のことを考えたら馬鹿らしくなるけど、でもね、みんなが喜んでくれているしね、自分だからできることだしね。たぶんこの先もずっと続けると思うよ。」

 火曜日にランチをしたチエコさんは、もう長い間、赤坂で旅行代理店を経営しています。私の航空券は全て彼女にまかせています。

「63歳になったらね、随分色々なことが変わってきた。60とは大違いよ。景気が低迷しているってこともあるけれど、時々本当に仕事がきつくなってきた。以前ならすぐに取り掛かって片付けられた仕事も何だか億劫になったり。最近、どうやってきれいに撤退するかを考え始めたのよ。若い人たちのためにも、どこかできちんと線を引かなければね。」

 もう一人だけ続けましょう。昨夜お会いしたサチコさんは横浜で小さなギリシャ料理のレストランを持って、自らも台所に立っています。まだお若い方です。

「6年目になりましたけれど、正直難しいですね。でも、今は悪くても、次は良くなると信じてやってきました。きっとお客さんも戻ってきてくれるって。それにこれが私の好きなことで、これが私にできることですから、たとえテーブルが埋まらなくても幸せです。」

 銀座に出る機会があってミキモトの前を通ったら、つい6日前までは素敵な秋の庭だった場所がこんな花畑に変わっていました。足を止めていつまでも眺めていたいのは、不思議なことに花いっぱいの庭ではありません。隙間ってやっぱり大切ですよね。
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
9月2日(木):丸ズッキーニ登場!
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 11:36| Comment(0) | その他メッセージ

2010年09月01日

月初めのセプテンバーマジック

P8294251.JPGP8294255.JPG
 9月です!
 心なしか今朝は暑さもちょっとばかりおさまったように感じるのは、「9月だ!秋の始まりだ!」 という単純な思い込みのせいでしょうか。

 新しい月が来るたびに、何だか新しい自分になれるような気がします。

 たとえば今朝の私は、暑いからとか、夏休みだからとか、アメリカから帰ってきたばかりだからとか、ウダウダと言い訳がましく自分を納得させていた自分ではありません。怠け者の自分を後ろめたく思う気持ちを快刀乱麻きり捨てて、けっこう 「しっかり者」になっています(笑)。 

 やりたいこともたくさんありますし、行きたい所もたくさんあります。
 やらねばならないこともたくさんありますし、行かねばならない所もたくさんあります。
 読みたい本もたくさんあります。読まねばならぬ本もたくさんあります。

 そんなことが、突然億劫でなくなって、何だか楽しくてしょうがなくなってきたのは、まさに月替わりのマジックでしょう。1年が12に区切れていて本当に良かったと思うのは、まさにこんな時です。

 これが上半期・下半期では長すぎるし、24節気では短すぎます。ましてや1年に52もある1週間では、あわただしくて変身などできるわけもありません。リセットボタンを押して、気持ちを新たにするには、12ぐらいがちょうどいいのです。

 いつまでこんな 「月初めマジック」の効力があるのかは、毎度の経験からいささか不安がないわけではありませんが、それでもたとえ月始まりの何日かだけだって、こんな風に新鮮な気持ちになれるのはいいものです。

 ギリシャにいれば、月の最初の日には、会う人ごとに声を掛け合います。
「ΚΑΛΟ ΜΗΝΑ!」(いい月を!)

 花瓶の中身を取り替えて、緑にしてみました。
 部屋の一角に爽やかな高原の風が吹き渡るようです。
 小さな花瓶のほうはちょっと冒険でしたけれど、南国にふわっと貿易風が頬をなでていく感じが気に入っています。

 こんなことをする気になったのも、月初めのセプテンバーマジック?
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
9月1日(水):秋茄子が出る前に2〜サルタンのお気に入り
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 10:05| Comment(0) | その他メッセージ

2010年08月31日

ノスタルジックに振り返ってみれば

P8304295.JPGP8304312.JPGP8304304.JPGP8304311.JPGP8304310.JPG 
 さて昨日お約束した『時代をたどる小旅行』、始めてみましょう。

 1939年、1948年、1950年、1975年、1980年という、全くもって連関性も規則性もない5つの年の 「Remember When」 を目の前にして、作ったチャートにどんどんと書き込んで行ったら、面白くて止まらなくなりました。

 この時期、この作業、何だかやたら懐かしいなあ、、、、としばらく考えていましたら、ずばり思い出しました。小学生時代の夏休み自由研究です!狙ったわけでもないのに、日付もぴったり同じ、8月最後の日の半べそかきながらの追い込みでした。

 それに引き換え、ゆったりとページを繰っては、表に書き込んでいく作業は全くもって大人の遊び。一生懸命やろうがやるまいが、先生の評価もなく、自己満足の無駄仕事と言えなくもありませんが、いいではありませんか、大人なんですから。成績を気にしながら頑張っていた時代のご褒美です。

 本当は、あの頃の自由研究のように、表題でもつけて、絵を描いたり表やグラフにしたりしながら得々と発表できればいいのですけれど、ここでは大ハショリで、特に面白そうな部分だけをご報告します。そして最後に、だいぶ大雑把で勝手なまとめをしてみます。たまたま、生まれ年と重なっている方には面白いでしょうけれど、そうではない人は、この際、近い年で我慢してください(笑)。

 1939年は、世界初のエアコン車が、シカゴのモーターショーで発表された年でした。
 1948年は、自動車の普及にあいまって、85年の長きに亘って運航されていたハドソン川の定期船が廃止された年であり、ワシントンDCで高速ファックス機のデモが行われた年でした。
 1950年には、ジェームス・ディーンがペプシコーラのCMに登場し、ダイナースクラブが最初のクレジットカードを発行しました。
 1975年の1月にはディズニーランドにスペースマウンテンが登場し、1980年4月には最初のセクハラ規定ができました。

 もう少し加えれば、1939年にスーパーの棚にポテトチップが並び、1948年にはテレビが100万所帯に広がり、たった2年後の1950年にはそれが800万所帯にまでなりました。1975年には、ビル・ゲイツとポール・アレンがマイクロソフト社を作り、世界初のPCを発表しました。

 興味深いのは、平均寿命と生活費の変遷です。
 寿命は、1939年の59.7歳に始まって、62.9歳→68.2歳→72.6歳と延び、1980年には73.7歳になりました。

 1939年には3850ドルで買えた新築の家は、1980年には18倍の86714ドルになりました。
 もっとも平均収入の伸びも、年1729ドルから19173ドルですから、11倍です。
 新車の値段は700ドルから10倍の7201ドルに。
 家賃月額は28ドルから11倍の300ドルに。
 映画は25セントから9倍の2ドル25セントに。
 ハーバード大学の授業料は、年420ドルから12.6倍の5300ドルに。

 挿入されている広告に電化製品が増えていくのを見てもわかるように、生活はどんどんと便利になっていきながらも、暮らし向きが楽になったかと言えば、年収の伸びを見る限り、少々懐疑的です。

 面白かったことは、最初の3つの年には、「この年の人気テレビ番組」 などというページがなかったのに、新しい2つの年にはしっかりと、そうしたページが存在して、当時人々をブラウン管に釘付けにした番組が紹介されていることです。

 それにも増して面白かったのは、当時の広告から垣間見ることのできる人々の 「憧れの暮らし」 です。つまり、何が求められていたのか、何を持てば幸せになれたのか、、、、、

 1939年版に掲載されていたレトロ広告は、丸いボンネットの車、キャンベルのトマトスープ、シンガーミシンの洋裁教室、女性(Lady)を喜ばすためのタオル、ビスケット、化粧品。

 9年たって1948年になれば、圧倒的に家電製品が多くなります。蓄音機、オーブンレンジ、洗濯機、冷蔵庫。加えて電話の架設工事。

 そのわずか2年後には、ラジオ付き時計やサムソナイトの旅行カバン、歩きやすい靴底。人々の目が旅行に向いてきたのでしょうか。

 いっきに25年も跳んで1975年になれば、これがまた俄然面白いのです!
 働く女性のための頭痛薬とか、下着、サングラス、スニーカー、アイロン、皿洗い機の洗剤の広告などが目立ちます。女が手厚く守られていたレディーファーストの国に、男と同じに働くために必要な物への関心と需要が生まれているのがわかります。

 そして最後の1980年は、なぜかやっぱり頭痛薬、コーンフレークに歯磨きに洗剤にカロリーカットのセブンアップ、そしてポロシャツにジーンズ。かなりカジュアルアメリカンになってきました。

 まだまだ続けたい所なのですが、自由研究もいいかげんに終わりにしましょう。
 このシリーズ、今度アメリカに行ったら、全部の年を買ってしまいそう、、、、、

 でも、本の副題「A Nostalgic Look Back In Time」通りに、こんな風に後ろを振り返って面白がるなんて、やっぱり年をとったってことなんでしょうか(笑)。

―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
8月31日(火):秋茄子が出る前に〜夏野菜とグリーンオリーブ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 12:44| Comment(0) | アメリカライフ

2010年08月30日

人生の豊かさは忘れてしまった思い出の中に

P8304331.JPGP8304296.JPGP8304297.JPGP8304328.JPGP8304329.JPGP8304330.JPG 
 松子姐さんの誕生日は7月最後の31日。PCの前で待ち構えながら、東京が31日になったイの一番の時刻ピッタリに、13時間遅れのワシントンから 「おめでとうメール」 を送りました。
それから一ヶ月、ようやく今日、姐さんと、さしでバースデイランチができることになりました。

 なぜに 「姐さん」 なのかを思い出してみれば、気づいたらそう呼んでいたのです(笑)。

 白黒はっきりしていて、太っ腹なのに細やかな気づかい・心づかい、面倒見がよくて、悩んだりウジウジしている私に、いつだって的確なアドバイスで背中を押したり、引き止めたりしてくれます。経済学と交渉学の先生は、大学の教壇ばかりでなく、巷でも先生なのです。だから敬意をこめて「姐さん」と呼ぶのです。かたや姐さんの方は、話した覚えもないのに、なぜか私のことを 「なおちゃん」 と呼びます。これは、私の両親、親戚、ご近所が、小さい頃の私を呼ぶ時の特別な名前でした。

 そんな姐さんのために私がひそかに予約したのは、謳い文句についひかれて、とある都心のホテルのレストラン。

「フカヒレのコラーゲンで美肌を促進し、ランチタイムのひとときに花を咲かせてくれる、女性のお客様限定のヘルシー中国茶付きローカロリーランチ」。

 プレゼントはこんな小さな本!
 アレキサンドリアのオールドタウンをブラブラしていた時に出会いました。

「1948 Remember When…….
A NOSTALGIC LOOK BACK IN TIME」

 開いてみれば、1948年のそれぞれの月の世相が紹介され、世界のニュースをかいつまみ、
国内のニュースをなぞらせて、時の有名人、1948年の生活費、同い年生まれの著名人たち、流行っていた音楽、映画、そして1948年のカレンダーまでがついています。

 しかも、雑誌や新聞に掲載された当時の広告が、そのままの色で、ページの間に散りばめられているのです。「レトロ」 などと言っては、生まれ年の姐さんに怒られそうですけれど、本当に素敵にレトロなのです。

 面白いことに、この年の広告は家電製品が多く、レコードプレーヤーの前で思い思いの姿でくつろいでいる家族や、洗濯機から出てきた洗濯物があまりにきれいになってビックリ仰天する子ども、大型冷蔵庫の扉をあけて 「こんなに入ります!」 とばかりに両腕を広げる主婦、、、、、細部にまで目を配れば、エプロンをつけた母親が家の中でハイヒールを履いていたりするのです。まさにアメリカ、しかも、私たち世代が白黒テレビの画面を通して憧れと共に眺めていたアメリカです。

 あまりに面白くて、松子姐さんの分だけでなく、こんなに買い込んでしまいました。1939年、1950年、1975年、1980年。それぞれの年は大切な家族たちの年です。

 1939年と1980年の物価を比べてみると本当に面白い、、、、
 それぞれの年の広告を眺めるのも本当に面白い、、、、、
 粋で楽しい歴史ガイドです

 どの年の本も、最初のページにこんな言葉が記されています。

The richness of life lies in the memories we have forgotten.
(人生の豊かさは、我々が忘れてしまった思い出の中にある。)

 明日は少し真面目に、松子姐さんの1948年も含めて、1939年から1980年までの流れを追ってみます。

 時間になりました。行ってきます!
 今日も暑そう、、、、、

―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
8月30日(月):暑さウンザリ記念日はアシエットワインバーで
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 10:29| Comment(0) | 日記

2010年08月29日

うらやましいぐらい素敵な共同社会

P8284206.JPGP8284197.JPGP8284199.JPGP8284216.JPGP8284228.JPGP8284219.JPGP8284221.JPG
 「大泉ジャンクション越えてまっすぐ→関越自動車道に入る→鶴ヶ島インターをぐるぐる下りて左」 などと言う、文字化されたお手製ナビを持って出発した8月最後の土曜日。言わずと知れた猛暑です。クーラーをかけた室内でじっとしていれば楽なのものを、道路はどこもいやになるほどの渋滞です。

 最後の週末、最後の夏、、、、そんな思いが拍車をかけて、私たちを涼しく快適な場所から、目も眩むような灼熱の世界へと連れ出したのでしょう。暑そうだけど、日に焼けそうだけど、混んでそうだけど、「行っちゃうかァ」 「遊んじゃうかァ」みたいな、そういう乗りって、分別くさくなくて大好きです。 

 一般道も高速道路も大渋滞の結果、集合時刻に間に合ったグループはほとんどいなかったようで、だいぶ予定を遅らせて、「BBQ&川遊び」 の会が始まりました。河原にはすでに色とりどりのテントが立ち並び、炭火の煙が立ち、いい匂いが風に運ばれてきます。浅瀬で泳ぐ子どもたちや、釣り人たちの姿も見られます。

 分別くさい我々が(笑)、3時間もかけて車を走らせたのには深い訳があります。

 平日も週末もあまり関係のない身、「この夏最後の週末」 (夏を暦上8月までとした場合ですが )という言葉に踊らされたわけではありません。実は、孫息子の保育園のイベントだったのです。

 この保育園はもちろん私立です。東京都心にあります。そして、実に素晴らしいし、面白いのです。地の利の良さと、月曜日から土曜日までの朝7時から夜9時まで、しかも、ゼロ歳児からをきちんとした方針のもとに預かってくれるとあって、忙しい職種のフルタイムのパパ・ママたちが集まっています。外国人の子どもたちもたくさんいます。笑顔いっぱい、元気いっぱいの保育士の方々の中にも、外国人の伴侶を持つ方々も多いと聞きました。

 季節ごとにさまざまなイベントを企画しては、お父さん、お母さんのみならず、私たちのようなもう一つ上の世代までをも受け入れて、巻き込んでしまう力はたいしたものです。父母同士は当然仲良くなり、情報交換の中で助け合いますし、お父さんの育児への関与も増します。私たち祖父母だって、機会あるごとに自分の孫ばかりか、他の子どもたちの成長ぶりにも驚き、感動もします。赤ん坊の時から一緒に過ごしてきた子どもたちの周りに、肌の色だの、髪の色、目の色などはまるで関係のない世界が構築されていきます。

 この園は、山梨に120坪もの有機農園を持っていて、そこで育てられた野菜が園児たちの給食に使われます。年長児になれば農園での体験も待っています。

 昨日、日高市巾着田の河原でみんなが枝を集め、石を集め、火を起こして、釜戸の上で焼かれた野菜たちも、川で冷やされたスイカも、この有機農園から運ばれてきたものでした。

 ついこの間までは歩くこともできなかった子どもたちが、今では様々なものに興味を示し、川の中に入って水遊びに夢中になり、おたがいに声をかけあって会話らしきものをしています。

 捕まえられた網の中のセミとトンボに、初めは遠巻きにしていたのが、だんだんと近づいて行き、そのうち勇敢な誰かが網の上から突っついてみようとします。そして、まだ怯えている子に、「大丈夫だよ」と目で伝えます。

「これはセミよ、セ ミ」と言えば、口々に
「メミ!」「フェミ!」「シェミ!」

「これはトンボ、ト ン ボ」と言えば、口々に
「オンボ!」「ンボ!」「ボンボ!」

 新しいことを一緒に経験し、知恵を身につけ、言葉を学ぶ、、、、、、
 小さな、うらやましいぐらい素敵な共同社会&協働社会です。
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き (土日閉店)
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
8月27日(金):ギリシャ〜トルコ〜レバノン みんな隣組
8月26日(木):5品目の15分サラダ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 09:59| Comment(0) | 日記

2010年08月28日

準備万端のはずですが、、、、行ってきます!

P8284195.JPGP8284188.JPGP8284193.JPGP8284194.JPG
 レースのカーテンを通して、もうこんな日差しが差し込む週末の朝。今日も暑い一日になりそうです。

 日焼け止めと、
 大きな帽子と、
 サングラスと、
 虫除けと、
 うちわと、
 もしもデジカメが壊れた場合にと、予備に古いカメラまで引っ張り出して、
 変なところで心配性(笑)。

 私にとって準備万端などという言葉はなきがごとし。
 忘れ物をしなかったことなどありません。
 でもおおかたの場合は何とかなるものです。
 そう思うから、よけい忘れ物をするのですよね。

 関越方面はイマイチ苦手だし、
 ウチのナビは超古いし、
 隣に座る人に日本語の地図を読めと言うのも無理な話だし、
 かくいう私は、地図ときたら左右上下の感覚で、やたらグルグルまわすタイプだし、、、

 しょうがない、早起きして一生懸命調べた道順の「文字」を持って出発します。

 たとえばこんな具合。
「大泉ジャンクション越えてまっすぐ→関越自動車道に入る→鶴ヶ島インターをぐるぐる下りて左」

 不安だらけですが、とにかく行ってきます。
 着きさえすれば楽しい一日になるはずです。

 皆様、どうぞ熱中症に気をつけて良い週末をお過ごしください!

―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き (土日閉店)
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
8月27日(金):ギリシャ〜トルコ〜レバノン みんな隣組
8月26日(木):5品目の15分サラダ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 07:29| Comment(0) | 日記

2010年08月27日

はぎ ききょう、、、、銀座に咲く秋の七草

P8254117.JPGP8254132.JPGP8254129.JPGP8254130.JPGP8254127.JPGP8254120.JPGP8254119.JPGP8254123.JPGP8254121.JPG
 「炎暑延々」
 新聞を開くまでもなく、一面にこんな特大文字が目に飛び込んでくる今年の夏。
 立秋も処暑も過ぎたと言うのに、秋の兆しもどころか、暑さはいっこうに衰える気配も見せません。

 そんな炎天下、銀座のまんまん中に秋を見つけました!
 銀座に通っていた4年間、毎日足を止めるのが楽しみだった、ミキモトの正面玄関横の空間です。昨年の夏は、たしか無数の風鈴が銀座を渡る風に揺れて、チリリンチリリンと道行く人たちに涼を届け、秋に近づく頃には、一足先に中央通りの一角が、薄桃色のコスモス畑になりました。

 今そこは、水音さえ感じるような空間に、秋の七草が生えています。

 はぎ ききょう すすき なでしこ おみなえし
 くず ふじばかま 秋の七草

 子どもの頃は、こんな風に唱えながら七草の名を覚えたものでした。けれども、それら7つの草花を一度に見たことは初めてです。またしてもミキモトの粋な計らいに心を掴まれてしまいました。

 この日、銀座に出かけたのにはもちろん理由があります。尊敬するお二人の方をお繋ぎしたのです。個人会員500名、法人会員180社を抱く日本秘書協会の石川理事長と、430年の伝統を持つ 「香十」 の稲坂社長です。近しいご縁をいただいて、これまで私はどれだけのことをお二人から教えていただいたことかしれません。

 つい2週間前のことです。理事長がこんなことをおっしゃいました。

「ナオミさん、月例会にどうしても稲坂社長にご講演いただきたいのだけれど、ご紹介してくださらない?」

 その一言で、あれよあれよと言う間に事が動き始め、講演の日取りも内容も、お二人がお会いする前に全てが決まり、この日は糊役の私が理事長をお連れして、銀座まで社長をお訪ねしたのでした。

 このお二人には大きな共通点があります。とにかく仕事が速い、決断が早いのです。決して 「それについてはちょっと考えさせてください。」 とか、「持ち帰って社内で検討します。」 とか、「では折をみて」 とか、「善処しましょう。」 のような言葉は使いません。目の前でポンポンと自己裁量と自己責任で諸事万端決まって行く様は、秋の七草が揺れるミキモトの前庭のように爽快です。こんな時、私は、わが身が糊どころか、まるで素敵な化学変化を起こさせる触媒になれたようで嬉しくてたまりません。

 稲坂さんがまたしても素敵な言葉をくださいました。さすが脚本家としても活躍なさった方です。

「僕は大学も演劇専攻で、もともとは台本を書いていましたから、自分の人生の台本も書いているんです。何章まで書けるかなと思いながら、20代には20代の、50代には50代の台本を書いてきました。そうすると人生、けっこう台本通りに動くもんなんですよね。」

 ミキモトの秋の庭がことさら涼やかにすがすがしく感じられたのは、そんなお二人にお会いした直後だったからかもしれません。
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
8月27日(金):ギリシャ〜トルコ〜レバノン みんな隣組
8月26日(木):5品目の15分サラダ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 11:11| Comment(0) | その他メッセージ

2010年08月26日

新しい時計が刻む新しい時間

P8254116.JPGP8264144.JPGP8254139.JPGP8254137.JPG
 夫婦っていうのは不思議なものです。「似た者夫婦」 などという言葉がありますけれど、似た者同士だから一緒になったのか、あるいは一緒になったから似た者同士になったのか、これはもう例の卵と鶏の関係と同じで、堂々巡りになるに決まってますから追求は致しませんけれど(笑)、同じ空気を吸って、同じ物を食べているうちに、何となく似てくるということもあるのでしょうか。

 私たちのように年季も浅く、見た目だって似ても似つかぬ夫婦でさえ、時として驚くような 「一致」 があります。昨日がまさにそうでした。

 偶然に二人とも外でのアポがありました。別々に出て、別々の場所に向かいました。いつもなら終わった頃にどこかで落ち合って、一緒にぶらぶらすることなども考えるのに、この暑さでは 「ぶらぶら」 なんて考えただけで汗が噴出しそうです。結局は、別々の場所から、別々に帰ることになりました。

 私の会合は銀座でした。せっかく馴染みの銀座に出たからにはひそかに行きたい所がありました。実は3日前に、大切にしていた腕時計を失くしてしまったのです。確かに腕につけていたはずなのに、気づいてみたらありません。そういえばベルトの部分の留め金がちょっと外れやすくなっていたな、などと思っても後の祭。

 私にとっては特別な時計でした。4年前のお誕生日に夫からプレゼントをされたものなのです。

 落としたことを告げるわけにもいかず、できるだけ早く、なるべく似た時計を買わなければと焦りました。そして買うならどうしてもある店で買いたいと思いました。それが銀座の松屋通りを築地方面にまっすぐ歩いた右側にある、小さな時計屋さんでした。どんなお店なのか、どうしてそこで買いたいと思ったのかについては、よろしければこちらをご覧ください。
http://blog.platies.co.jp/archives/20090711-1.html

 おじさんはあの頃と同じように水色の上っ張りを着て、すみっこで時計の修理に専念していましたが、久しぶりの客をよく覚えていてくれて、嬉しそうに挨拶をしてくれました。そして私が選んだ時計のベルトを何度も何度も短くしたり、長くしたりしながら、腕にピッタリと合うように調整してくれました。私は腕時計と一緒に、目覚まし時計を買いました。

 腕時計は内緒でも、目覚まし時計を見せたくて、小さな箱を持って二階に駆け上がってみれば、一足先に帰った夫が、デパートの包装紙に包まれた大きな箱をかかえています。そして、

「時計を買ってきたよ!」
「私も時計を買ってきたの!」

 おたがい時計の話なんて全くしたこともなかったのに、いったい何ていうことでしょう!

 こうして昨日、3つの時計がいっせいに時を刻み始めました。表向きには置時計と目覚まし時計の2つですけれど、私の手首でも新しい時計が、新しい時を創っています。

 おかしなもので、たったこれだけで何だか心機一転、私たちの新しい時代が始まったような気分です。そしてそれが良い時代のような気がしてならないのですから、全くもって不思議なものです。

 ちょっと空気が澱んできたら、思い切って時計を変えてみるのも手かもしれません。
―――――――――――--------------------
グローバルキッチンお品書き 
http://blog.goo.ne.jp/naomiwakuwaku
8月26日(木):5品目の15分サラダ
8月25日(水):クノール! Knorr!
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 11:28| Comment(0) | 日記