2012年05月20日

4才の君へ

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今日
この美しい5月の日に
4才になった君へ
お誕生日 おめでとう

君のママが グランマに言ったよ

「悪意のない心に 真剣に向かいあう
 純粋な心に 真剣に向かいあう

 時間もとられ
 からだも使い
 心も使う

 それなのに
 ちっとも疲れない
 逆に たくさんの元気と優しさを もらっている

 どんな大人も
 みんな子どもだったなんて
 不思議だね」

グランマは見たよ
今朝 パパが 君の頭をぐしゃぐしゃにしながら
「よかったねえ、4才になったねえ。」って
ぴかぴかの笑顔で 君に語りかけているのを
そして君が 誇らしげに 胸をはっていたのを

グランマも今日は
とても幸せだった
一緒に歩いた 朝の草原は 
新しい光が揺れていたね

グランマは不器用で
君に何にも作ってあげられないから
その分 一生懸命 君にお話をした

ガチョウのことも
蝶々のことも
蜂さんのことも
野原にいっぱい咲いてるお花のことも

そして 君の質問に
一生懸命 答えようとした

どうしてアリさんを 踏んではいけないの?
タンポポのフワフワは どこまで飛んでいくの?
クモさんは どうやって おうちを作るの?

グランマは ずっと君と一緒にいたいけれど
グランマは ずっと君と一緒に 5月の草原を歩いていたいけれど
君もグランマも ずんずん年を取って行くから
それができない

だから 君が大人になる前に
だから グランマが元気なうちに
もっともっと たくさんのことを 
君に話さなければならない

グランマが長い間旅をしてきた
いろいろな国の話
これからもたくさんたくさん 旅をしなければならない
いろいろな国の話

本当にだいじなことと
そうではないこと

そんなことを
いっぱい いっぱい

お誕生日 おめでとう!

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5月20日(日): こんなケーキってあり?
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 22:29| Comment(0) | グランマ

2012年05月18日

バラ ばら 薔薇

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黄色は ブラジル
ワインレッドは フリーダム
クリーム色は ゲイシャで
サーモンピンクは シナモン

白は チベット
ピンクは ベルディ―
ピンクの縁取りがついいた白ならば マリブ

うすい緑色は ジェイドで
まぶしいような明るい黄色なら ビバ
薄紫は シルバースター

バラ ばら 薔薇

言葉の魔力
言葉の魅力

(3月 メイン州ポートランドの花屋にて)

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5月18日(金): コストコのホットドッグ 対 同窓会のホットドッグ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:12| Comment(0) | 言語

2012年05月17日

Exciting! な「線文字B」の発見

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何かの答えを見つけるために読み始めたわけでもないし、心の痛みを和らげたくて開いたわけでもない書物から、思いもかけぬ発見や、まさかの繋がり、啓示にも似た優しい言葉に出会うことがあります。そんな瞬間を何に例えたらいいでしょう。叫びたいような、押し黙りたいような、飛び上がりたいような、固まりたいような、笑いたいような、泣きたいような。

たとえば、、、、、

2009年3月に、私は、クレタ島のレシムノンという小さな町の、そのまたはずれの村にただ一つのレストランで食事をしていました。その日はたまたま私の誕生日で、それは友人のアナスタシアからのお祝いの夕餉でした。

エレニとその息子ヤニスのレストランは、暗い山道をくねくねと走った所にありました。あたり一面、建物の影もありません。お客も私たち三人だけ。樽からデカンタに移されたワインが運ばれ、珍しい料理の数々が並び、私はいつものように、それらにレンズを向けていました。

その中に1枚、こんな写真が混じっていたのです。

石の壁にかかる青く塗られた板に書かれた、いくつもの不思議なもの。
絵というよりは、何かの記号、あるいは象形文字のようです。
心にひっかかりを残したままに、はや3年が過ぎました。

それがつい先日、驚いたことには、何の気なしに読み始めた本の中で、それに出会ってしまったのです。最初はわが目を疑い、次にそれが紛れもなく私がとらえた写真の中の記号と同じものだと知った時には、殻がパチンと割れて、光が外から差しんできたように感じました。光をたどれば、遠く広い世界に行けそうな予感だってしたのです。

それは、紀元前1400年頃に、クノッソス宮殿の粘土板に描かれた記号、いえ文字だったのです。

西洋で最古の文明と言われるミノア文明で、記号または文字らしきものとして見られるものには2つのタイプがありました。それが線文字A(Linear A)と、線文字B(Linear B)と呼ばれるものです。どちらも解読は不可能と思われていましたが、線文字Bの方は、クノッソスの発掘から53年たった1953年に、イギリスの建築家と言語学者により、ギリシャ語の基礎をなすものとして解読されました。

カメラの中に偶然残っていた、クレタの鄙びた村のレストランの壁に書かれていたのは、

「小麦、大麦、オリーブの木、小麦粉、オリーブオイル、ワイン」

を意味する紀元前の文字だったのです。小麦も大麦も、オリーブの木も小麦粉も、オリーブオイルもワインも、何千年を隔てて今なお、私たちの食生活の根幹をなすもの。そんなことを伝えるために、彼らはレストランの壁を線文字Bで飾ったのでしょうか。

こうした発見も、こうした繋がりも、こうした出会いも、ともすれば、かみ合うこともなくすれちがってしまうもの。「線文字Bの発見」は、まさにExciting! でした。

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5月17日(木): クレタ島への旅〜クレタの食文化
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:40| Comment(2) | ギリシャライフ

2012年05月16日

KORIN展もカキツバタもあと4日!

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昨日そこに行ったのには5つの理由があります。
まず一つ目は、、、

この切り出し方、まるで就職面接の模範ですね。
長年ずっと、シューカツ学生に特訓してきたことのひとつです。
「御社を希望する理由は3つあります。ひとつは、、、、次に、、、、そして、、、、」の箇条書き方式にして予告方式(笑)。

とにかく、そこに行ったのには5つの理由があったのです。

その1:この季節の雨に似合う花は、紫陽花とカキツバタです。カキツバタは杜若とも、燕子花とも書きます。昨日はちょうど良い具合の雨が降っていました。

その2:大したこともしていないのに、このところあわただしく時間が過ぎていきます。そんな中で、昨日はパカッとまとまった時間ができました。

その3:4月21日から開催されていたその特別展は、いよいよ今週末の日曜日20日で終幕を迎えてしまいます。

その4:昨日、5月15日には、午後5時からの30分、学芸員によるイブニング・レクチャーが開講されることになっていました。

その5:カキツバタと言う花については、11日の金曜日に、別のセミナーで勉強をしたばかりでした。

というわけで、雨の中、足を運んだのは南青山の根津美術館でした。ここで今、「KORIN展〜国宝『燕子花図』とメトロポリタン美術館所蔵『八橋図』」が開催されています。海をへだてて別れ別れになっていた尾形光琳のふたつの金屏風が、100年を経てようやく一緒になったのです。しかも同じ部屋に並んで展示されています。ちょっと離れて見れば、限りなく似ているようでいて、実はそうではない、そんなことまでが素人にすら見て取れるのです。この機を逃したら、次はいったいいつになることでしょう。

この企画、本来でしたら昨年の春に開催されていたはずなのが、震災のために1年延期となったとのこと。とは言え、いつ開催してもいいわけではありません。

それは、根津美術館という、都心とは思えぬ美しい自然に包まれた場所の、広大な庭園の池に燕子花の咲き誇る時期でなければならないのです。

盛りを過ぎてはしまいましたが、まだかろうじて間に合います。英語では「IRIS」というこの花は、もともとはギリシャ語の「イリス」。イリスとは虹をも意味します。この美しい紫一色の花がどうして虹なのかと不思議に思いながら池の端に立ちずさんで、これはやはり、アイリスでもイリスでもなく、杜若であり燕子花でなくてはならないと思いました。

2つのセミナーで学んだことについては、また機会を譲るとして、今日は急ぎのお知らせです。天気予報では20日までに雨の降ることはなさそうですけれど、光の中の花々もまた別の美しさを見せてくれることでしょう。新緑にあふれた庭の散策と、今年最後の燕子花と、100年を経てようやく出会うことができた二つの屏風を見るならば、あと4日しかありません。

根津美術館 特別展 KORIN展
国宝「燕子花図」とメトロポリタン美術館所蔵「八橋図」
4月12日(土)〜5月20日(日)
午前10時〜午後6時 (入館は午後5時30分まで)

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5月15日(火): VIVAヨーグルトデイ!
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:25| Comment(0) | お知らせ

2012年05月15日

アマゾンオディッセー その2

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泥の川で
ボートに乗っているのは
5人の少年少女たち

一番年かさの少年は 赤ん坊を抱いている
子供たちは 泥の水を手ですくい
自分たちが飲んでから
赤ん坊に飲ませる

一人乗りの小さなカヌーに乗った少年のうしろでは
バナナの山に猿をのせ
猿よりも小さな赤ん坊に
乳首をふくませる若い母親が 
天国の笑みを浮かべる

赤ん坊の手よりも もっと小さなハミングバードは
分相応な小枝の上に巣を作り 
カラスのような黒い鳥は
黄金の満月を浴びて 深い眠りに落ちる

昼間の空に 白い月が浮かび
つがいの鷲が 寄り添う下では
いたずらをした子供のように
口のまわりを 泡だらけにした
トカゲが イグアナとにらめっこ

おなかを精一杯ふくらませた 美しい蛇たちの横を
ゆっくりと歩くのは 大きなカブトムシ

ひときわ輝く白い花には 音たてて蜂が集まり
咲き群れる花は 磯巾着のように蝶を誘う

ネズミは 丸い団子を転がして
大きなお尻の黄金虫は
花弁に黄色いドットをのせた蘭の上で
ふくふくと 満たされた午後の眠りをむさぼっている
その藍色をした繊毛の 何て美しいこと

アーモンドの目をした蛙も
ビー玉の目をした蛙も
水辺の蛙も 草上の蛙も
金と黒のまだら蛙も 
白い水玉模様の緑蛙も
たとえ短命だろうが
たとえ長命だろうが
与えられた命をまっとうし
次の命につながれていく

うねる川を照らす夕日は
誰一人見る者がないからといって
その圧倒的な美しさを 出し惜しみしたりはしない

そんな美しさなど 意にも介せず
サラマンダーが 
スカーレット色のきのこのパラソルの下を
ゆっくりと 通り抜ける時

虹色に染まる 大きな蜘蛛の巣の向こうでは
ゆうゆうと 午後の運動をする
黄色と黒の 交通標識のような蛇を
挑発するかのように イモリが走りぬける

森は 
無数の命が織りなす 秩序ある共同体

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5月15日(火): VIVA! ヨーグルトデイ
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 22:26| Comment(0) | アメリカライフ

2012年05月14日

アマゾン オディッセー その1

スミソニアンのセミナーのひとつ、「Amazon Odyssey」について、忘れないうちに書いてしまわねばなりません。それは、3月6日の夜、ワシントンDCのDillon Ripley Centerで行われ、深い感動を残しました。アマゾンはいつか足を向けたい所のひとつです。

まだよく字が書けなかった時のメモ書きから、記憶をたどって紡いでみました。
写真は、2011年3月のニュージーランドのオークランドドメイン、2011年4月のプエルトリコ、サンファンの熱帯雨林、2011年8月のボルティモア水族館で撮ったものをイメージとして掲載します。

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長年 ペルーとコスタリカの調査にたずさわってきた学者が語るのは
アマゾン オディッセー

深い青の空に 白い地球が浮かび
その後ろには 灰色の月

アマゾンは 白い地球の中の ほんの一角
それなのに
幾重にも連なる木々が 鬱蒼とした樹林をなす

雨を抱くそれは
熱帯雨林と呼ばれ
無数の生命を育む

泥色の川は蛇行し
形を変えながら
何千年もの間 とうとうと流れ
2000マイルも変わらぬ風景で
アリゲーターとクロッコダイル
鬼ハスの上に 羽を休める
蝶や バッタの母となる

見たこともない その風景を
幸いなるかな
私は 想像をすることができる
まるで 瞑想をするように

青い目と 黄色い嘴の 漆黒の鳥は
森の中に たたずんで
とさかのように 頭に抹茶色の冠を載せた鳥は
大きな丸い目で 私を見つめる

目の周りは白く
赤と黄色と青のペンキを塗られたようなオウムは
曲がった嘴で 空を飛ぶ

細く 長く 今にも折れそうな足を伸ばして
川面で 家族のための餌を探す
傘のような鳥も

蛇も
猿も
木から木へと 四肢を広げて飛び移るムササビも
そこは たくさんのものたちの共同体     (続く)

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5月14日(月): 頑張りました! ブッフェパーティー
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:52| Comment(0) | アメリカライフ

2012年05月13日

母の日や 娘になりたし 母よりも

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母の日でした。

シャクヤク
トルコキキョウ
ビバーナム・スノーボール
セダム
カーネーション
グミ
レモンリーフ

これは上の娘から届いた、今年のアレンジメント。
例年、「ママが好きな色だから」と、ピンクや紫系の色合いでまとめられていたのに、今年は「お部屋に合いそうだから」と、白と緑になりました。
確かに、5月の部屋によく似合います。

下の娘からは、オーガニックのシャンプーとリンスのセットです。
早速使ってみたら、ふわりとフェンネルの香りに包まれて、ふわりとイタリアまで飛んで行きました。髪を洗うたびにふわりと幸せになりそうです。

ここに不思議なおまけがつきました。
これもまた例年の事なのですが、

Very happy mothers' day. You are the best mother as well as wife.

というメッセージカードです。母の日とは子供から祝ってもらうものだとばかり思っていた私は、初めのうちは、「えっ、私ってあなたのお母さん?」とばかりにかなり面食らいましたが、何年も繰り返されているうちに、さすがに慣れました。これもまた、バレンタインデイに双方向にプレゼントをし合う習慣と並んで、なかなか素敵なカルチャーギャップのひとつです(笑)。

しかも、今年の贈り物は随分と気が利いています。留守の間にうっそうと茂ってしまった雑草の庭を、花でいっぱいにしてくれたのです。「君が好きな紫陽花とジャスミンも植えておいたよ。」なんて、まあ、白と緑のアレンジメント、ふわりフェンネル、ふわりイタリアのシャンプー&リンス同様、泣かせるじゃありませんか。

と、いくら嬉しくても、もう私には花を贈る母もいなければ、シャンプーを贈る母もいません。ましてや母のためにせっせと庭仕事をすることなど、願っても願っても叶いません。
何十年もの間欠かさずに、たとえ日本にいない時だって、毎年毎年、5月の第二日曜日には感謝を形にして贈っていたのに、何にもできない母の日が今日で3回目となりました。

まだ悲しみの中にいた1年目の母の日にも
まだおどおどとして慣れずにいた2年目の母の日にも
そして、もう3年目になった今年の母の日にも、思います。

母であることは、ありがたく、幸せなこと。
でも、この日ばかりは娘になって、母に呼びかけることができたら、と。
あの頃のように、「今年はどんな花にしようかしら」「今年はどんなプレゼントにしようかしら」と迷うことができたら、と。

母の日や 娘になりたし 母よりも

お母さん!

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5月13日(日): 素敵なこだわり「Le Pain Quotidien」(ル・パン・コティディアン)
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:45| Comment(0) |

2012年05月12日

自分へのお誕生日プレゼント

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どんな日だって 一年に一度しかやってこないのだから
どんな日だって 特別なはずなのに
その中でも もっと特別な日というのが あって
それは とても公平に
誰にでも 与えられている

DCで迎えるその特別な日に
自分で自分に プレゼントを贈ることにした

それが スミソニアンの
オールデイセミナー 「神話学」

夜のうちに お弁当を作って
目覚まし時計を2つかけ
ノートと筆記用具を しっかり持って
「行ってきまあす!」と
急ぎ足でメトロの駅へと向かった朝は
珍しく雨模様だった前日とは うって変わって
まぶしい光にあふれていた

私の大学時代、 教室は静まり返って
誰一人として 質問という形で
考えを表に出したりはしなかった
のに

この教室では 講義が終わるたびに
たくさんの手が あがる
時に 問いかける者の言葉が曖昧ならば 
教師はそれに 鮮明なイメージを与え
時に 問いかける者の思考がもつれていれば 
教師はまるで 糸をほぐすように 筋道をつけていく

もちろん全てを理解することなんて できるわけもなく
他の誰もが大笑いをしているのに
自分ひとりが ポカンとしていることもあったけれど
それでもそんな経験は 美しい宝石以上に素晴らしい
自分への贈り物だった
と思う

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5月12日(土): 大満足のイタリアおばんざい食堂 「addu mamma」
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 22:34| Comment(4) | 日記

2012年05月11日

役割ってさ、その時どきで変わっていくんだよね。

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ビッグアイランドの友人からの電話は
私たちが遅い夕飯を終えた頃

ーごめん、遅すぎた?
 こっちはまだ夕方の4時半なの。
 にわか雨が上がって虹が出てる。

同じアメリカでも、ワシントンとハワイでは
6時間もちがう
だから 虹の4時半は 三日月の10時半

ーどうしてた?
 さっき電話したのに誰も出なかった。

ーいつごろ?
 あ、その時間なら、スーパーで夕食の買い物してた。
 元気?

ーうん、ゴルフに行こうと思ったんだけど
 ほら、税金の締め切りじゃない。
 あきらめて 家にいた。

ー私もスーパー以外はひきこもり。
 やたら本読んでた。
 まだ腕が不自由だし。
 でもね、いろいろ考えたよ。
 仕事はもう、今までのようにはしたくない。
 もっとだいじなものがいっぱいあるような気がしてきた。

ーあったりまえじゃない。
 おおかたの仕事なんて
 代わりの人が できるもん。
 でもさ、妻であることとか、母であることとか
 それって、誰かが代われるもんじゃないでしょ?
 私なんてさ、もう飛ぶこともやめて
 私にしかできない役割を、気楽にやってるわよ。
 役割ってさ、その時どきで変わっていくんだよね。

ー次、いつ会える?
 会ってたくさん話したいね。
 東京で会えるといいねえ。

ー私たち、5月はチェコとイタリア
 6月はまたハワイに戻る。

ー私もまた6月はここ。

ー大丈夫、そのうち会えるよ。
 それまでは、おたがい、元気に自分の役割をつとめることね。

ー了解。
 じゃあね、また。

ー元気でね。アロハ!

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5月11日(金): 悪魔の玉子と悪魔の蟹さん@USA
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:51| Comment(0) | 友人

2012年05月10日

暮らすように旅をする、旅をするように暮らす

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ワシントンDCの中心部、丸い屋根の白亜の国会議事堂から、空に向かってすっくと伸びるリンカーンモニュメントの間に、約3キロにわたって細長く広がる美しい芝生の地帯があります。これが「モール」と呼ばれる公園です。ジョギングをしている人もいれば、愛犬との散歩を楽しむ人、芝生にすわって本を読む人、保母さんに守られた園児たちの行列、、、、、、そんなワシントニアンたちの日常に、世界各地からの観光客が入り混じります。

モール周辺に点在するのが、世界最大のミュージアム群と言われる「スミソニアン」です。その数たるや全部で18、いつもどこかで特別展が開催されていますし、嬉しいことにそのほとんどは無料です。

たとえばハチ公の前で会うように、人々はミュージアムの入り口や、ロビーを使います。そしてたいていはこんなことになります。ミュージアムはワシントニアンの生活の一部です。

「ランチの前にちょこっとゴーギャンを見ない?」 とか、
「ランチの後で今やってる特別展を覗いてみない?」とか。

スミソニアンは展示だけではありません。いつもどこかで、何かしらの講座や、パフォーマンスやイベントを開催しているのです。

たとえば、3月号のフライヤーに掲載されているのは、ざっと数えて100以上。
歴史も美術も文学も、考古学も園芸も音楽も哲学も、宗教も科学も映画の講座もありますし、クラシックやジャズの公演もあります。絵や写真、折り紙などのワークショップだってあります
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最後のページには、ちょっと遠出をして、美術や庭園や歴史を一日がかりで学ぶスタディーツアーが10種類も掲載されています。

たとえば、アマゾンの生態系を写真とレポートで探る「An Amazonian Odyssey(アマゾンの旅)」なら平日の夜の2時間で、会員ならば30ドル、シニア会員なら27ドル、一般は40ドル。同じ平日夜でも、「コンスタンティノープルの発掘について」でしたら、1時間半で、会員15ドル、シニア13ドル、一般20ドルでした。

週末の朝から夕方までの一日コース「Myths to Live By: From Homer to Steve Jobs(生きるための神話:ホメロスからスティーブ・ジョブズまで」なら、会員85ドル、シニア77ドル、一般120ドルでしたし、スミソニアン室内楽団のコンサートでしたら、週末の夜で会員22ドル、シニア20ドル、一般28ドルでした。

このように、テーマも講師も時間も価格も、開催場所もまちまちな講座や催しの中から、予定や予算やその時々の興味に照らし合わせて、個別に申し込んでいくのです。たいへんよくできたシステムだと思います。とりわけ、自由になる時間がたくさんあって、学び欲旺盛なシニアの人たちにとってはありがたいことです。

もしもワシントンDCにいらっしゃる機会があれば、ぜひ一つや二つ、気楽に覗いてみてください。たとえ英語が苦手であろうと、束の間学生気分に浸るのは楽しいものですし、いっとき留学生気分になれるのもまた、心ときめくことでしょう。大丈夫、皆さんよく質問はしますけれど、先生の方から生徒を指すようなことはまずありませんから(笑)。

よほどの人気講座ででもなければ、たぶん当日だってエントリーできるはずです。スミソニアンのどこのミュージアムにも講座案内のフライヤーがありますし、WEBでもおおよそのことはわかります。

「旅をするように暮らす」のも、
「暮らすように旅をする」のも、
どちらもとても面白いもの。
 
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5月9日(水): 洋食には白ご飯?〜大正14年創業の「香味屋」
posted by 池澤ショーエンバウム直美 at 23:36| Comment(0) | 暮らしの知恵